インテージとスイッチメディア、国内最大のテレビ視聴パネルデータを提供
編集部
株式会社インテージ(本社:東京都千代田区、以下:インテージ)と株式会社スイッチメディア(本社:東京都港区、以下:スイッチメディア)は、共同で国内最大※1のテレビ視聴パネルデータを7月1日から提供開始すると発表。これに併せ、新テレビ視聴パネルデータを搭載したスイッチメディア社の開発・運営によるSaaS「TVAL(ティーバル)」もリリースされ、このSaaSではテレビCM出稿企業のメディアプランニングから効果測定、各社に即したKPIの社内共有までを一貫してサポートしていくという。
インテージとスイッチメディアは、2021年5月の業務資本提携以降、テレビCM効果の見える化で業界を活性化させるべく、広告主のテレビCM出稿最適化を支援する統合ソリューションの共同開発に取り組んできた。今回のテレビ視聴パネルデータとSaaS「TVAL」のリリースは、その取り組み成果の第一弾となる。また、インテージは、このテレビ視聴パネルを用いて、i-SSP®(インテージシングルソースパネル®)をリニューアルするも発表している。
i-SSPのリニューアルポイントとしては、同一対象者から、パソコン・スマートフォンからのウェブサイト閲覧やテレビ視聴、購買履歴のデータを収集し、その関係性を分析できるi-SSPのテレビ視聴パネルを、この取り組みによる新テレビ視聴パネルに切り替え、テレビCM効果最大化のためのサービスを拡充する。
デジタル広告シフトをはかる企業にとっても、依然としてテレビは広いターゲットにメッセージを届けるために重要なメディアであり、テレビCMの効果向上なしに広告ROIを改善することができないのが現状。昨今では、主にデジタル広告を活用してきた企業が、ターゲットを広げるため新たにテレビCM出稿を始めるケースも増えており、デジタル同様のデータに基づくテレビCMプランニングの重要性が高まっている。
そこで、インテージは、今回のリニューアルでi-SSPのテレビデータを大幅に拡充することで、エリアや多様なターゲット属性、さらにはデジタルとの相乗効果や購買との関係性までも加味した効率的かつ効果的なメディアプランニングを支援していくという。
【国内最大のテレビ視聴パネルによるi-SSPリニューアルポイント】
➢ データ拡張①:i-SSPテレビ視聴パネルが、これまでの全国12,000人から、全国24,000人以上へと倍増。
➢ データ拡張②:これまでの「関東」、「関西」、「中京」と「それ以外」だけから、ブロック単位(例:東北、中国・四国、九州など)と、主要都市がある道・県単位(北海道、宮城、静岡、広島、福岡)でも個人接触率が集計可能になる。
➢ データ精度向上:テレビ視聴ログの測定には、スイッチメディア社の新調査機器を採用。これにより、視聴判定の精度が高まり、より実態に近いデータ収集が可能に。
➢ 共視聴の視聴把握:個人から世帯内個人にテレビ視聴パネルを変更。これまで世帯内で1人のみ対象だった設計を、世帯内の全員の視聴ログを収集する仕様に変更。これにより共視聴番組・CMの分析・把握が可能となる。
➢ 対象年代の拡張:テレビ視聴パネルの対象年齢を男女4~99歳へと拡大。(これまでは男女15~69歳)
➢ CM×エリア分析:CMクリエイティブをご指定いただければローカル限定CMの計測も可能になるため、リアマーケティングなど、より緻密なメディア出稿戦略に利用することができる。
また、先述の通り、新テレビ視聴パネルデータを搭載したスイッチメディア社の開発・運営によるSaaS「TVAL(ティーバル)」がリリースされる。これまで、独自の切り口によるターゲットセグメントやリアルタイム性などを高く評価されていた「SMART」を通じてスイッチメディアが培ったノウハウを詰め込み進化させたメディアプランニング支援・効果測定SaaSとなる。
インテージは、TVALをスイッチメディア社と共に提供することで、事前のプランニング支援だけでなく、キャンペーン中にも効果を確認しながらプランニング改善をはかる運用型広告へのシフトも支援していく方針。
【新SaaS「TVAL(ティーバル)」の特長】
➢ デジタルマーケティングのようなKPI管理を実現:詳細な属性でセグメントされたターゲット層について、インプレッ
ション単価やCPV(視聴単価)など、YouTube広告と比較しやすいテレビCMの指標を最短翌日からいつでも手元のPCで確認が可能。
➢ 商品ターゲットのペルソナと同じ属性ターゲットを設定可能:趣味・嗜好、生活環境、購買やデジタルメディア接触
の実データから詳細な属性ターゲットを設定することができる。インテージ社の独自の購買データ(SCI®)、デジタルメディア接触データを用いたセグメント別にCM視聴状況を可視化することができる。
➢ テレビCMの視聴と商品購入の関連を分析:同カテゴリの商品をよく購入している層が、どういう番組、時間枠を視ているのかを簡単に可視化できるため、潜在顧客へのリーチが容易となる。またテレビCM視聴者がその後商品を購入したのかどうか、テレビCM視聴者数の増加に応じて商品購入数が増えたのかを分析することができる。※2
➢ 競合他社のCM出稿パターンをマーケティング戦略立案に活用:競合他社のCM出稿実績をすぐに確認できるのはもちろん、自社の商品ごとに競合商品を指定することで比較データを毎日自動更新でグラフ表示することができる。
➢ 無料アカウントでの利用も可能:限定された範囲ではありますが、無料アカウントで自社のテレビCM出稿データをみることができる。※2
※1 自社調べ(2022年4月時点)パネルモニター宅のテレビ機器に、視聴ログ収集のために専用測定機を設置できている手法では国内最大
※2 年度内迄にTVAL機能を順次リリース予定
インテージとスイッチメディアは、今後も様々な共同取り組みにより、客観性をもった第三者のポジションから広告コミュニケーション活動に貢献することを今後も目指していく方針。