15秒CMの1位は救心、30秒CMの1位は…REVISIO、2024年度「年間テレビCMアテンションランキング」を公開
編集部
テレビCMアテンションランキングイメージ画像
家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「アテンション(注視)」を測るREVISIO株式会社(以下、REVISIO)は、2024年に視聴者の視線をくぎづけにしたテレビCMのランキング「年間テレビCMアテンションランキング」を公開した。
■テレビCMアテンションランキングとは
地上波関東キー局で放送されたテレビCMを対象に、REVISIO独自のCM評価指標「Cスコア(クリエイティブスコア)」を基に作成。Cスコアが高いほど、アテンション(注視)を獲得していた(=視聴者の目線を画面にくぎづけにしていた)CMであることがわかる。
■2024年 最も視聴者をくぎづけにしたCMは?
2024年に初回放送があったCMのうち、個人全体属性で最もアテンション(注視)を獲得したCMのトップ10を秒数別(15秒・30秒)に公開する。
なお、ランキングは下記の条件で作成している。
・関東にて2024年1月~2024年12月に初回放送があり、かつ500GRP以上出稿の15秒/30秒CMを対象に、500GRP時点のCスコアでランキング
・タイム出稿比率が100%のCMは除外
・同一企業が複数ランクインした場合は、最もスコアが高いCMのみを掲載
■15秒CMの1位は救心「症状ダンサーズ」篇

1位の救心「症状ダンサーズ篇」は、テンポの良い歌とダンスが印象的なCM。救心の効能を、ナレーションではなく歌詞で説明することで広告感を薄め、視聴者が楽しみながら「くぎづけ」になってしまうクリエイティブだったといえるだろう。
2位のUber EatsのCMシリーズは、仲里依紗と中尾明慶夫妻の出演でおなじみ。REVISIOの月間アテンションランキングでも同シリーズの素材は度々ランクインしている。いずれの作品もインパクトのあるストーリー展開で視聴者を惹きつけている。
3位の創味あえるハコネーゼ「クイズ」篇ではウッチャンナンチャンを起用し、まるでコントを見ているかのようなユニークな展開が話題に。最近、二人がテレビでコントを披露する機会がほとんど無い中で、貴重な映像に視聴者が「くぎづけ」になってしまったのも頷ける。
■30秒CMの1位はレイク「韓国」篇

30秒素材のトップ3(個人全体属性)は
1位:レイク「韓国」篇
2位:HOME ALSOK Connect「スマホゲートとレスリング部」篇
3位:アコム「Acom Stories~#01 妹の結婚式」篇
30秒篇でトップ3にランクインした素材のうち、2素材が消費者金融のCMだった。1位のレイクは千鳥出演のお笑い要素が強い演出、3位のアコムは兄弟の絆を描くハートフルな演出で印象は大きく異なるが、いずれも広告感が少ないことで視聴者が純粋にクリエイティブを楽しみながら画面に「くぎづけ」になっていることがわかる。
2位のHOME ALSOK Connectは、ALSOKレスリング部所属の三輪優翔選手、森川美和選手が“顔だけスマホ”との出で立ちで登場するというユニークな演出が特徴。冒頭のインパクトで視聴者を「くぎづけ」にした結果、高いスコアを獲得することができた。
以上が、2024年に視聴者をくぎづけにしたCMのトップ10(属性:個人全体)。10位以下のランキング、および個人全体以外の属性(MF1/MF2/MF3)のランキングは、下記より確認できる。
▼ランキングの詳細
https://attention.revisio.co.jp/l/1010172/2025-02-25/2p4fk
■ランキング上位CMは効率よく認知を獲得することができている
REVISIOの調査ではアテンション(注視)を高めることで認知度の獲得に差が生じることがわかっている。本ランキングの上位CMは、Cスコア100のCMと比較すると約10-20%も多く注視を得ることができたCMであり、その分効率よく認知を獲得することができているといえる。
同じ出稿量でも、注視を高めることでより高い認知を獲得することができれば、結果的にコストパフォーマンスが上がる。つまり、Cスコアの高いCMは、低いCMに比べて、CMの投下コストを削減することが可能になる。
▼注視データの詳細
https://revisio.co.jp/contact

■クリエイティブスコア(Cスコア)について

CスコアはCMクリエイティブを評価する指標。例えば、Cスコア:150のクリエイティブAと、Cスコア:100のクリエイティブBがあった時、放送局や時間帯の影響を極力排除すると、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価できる。