視聴者を惹きつける要素が盛り込まれたアイフル「鮨屋の大将女将」篇に注目!REVISIO、2月度「テレビCMアテンションランキング」を公開
編集部
テレビCMアテンションランキングイメージ画像
家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「アテンション(注視)」を測るREVISIO株式会社(以下、REVISIO)は、2025年2月に放送されたテレビCMを独自の「アテンション(注視)データ」で分析し、視聴者の視線をくぎづけにしたテレビCMのランキングを公開した。
■テレビCM「アテンション」ランキングとは
地上波関東キー局で放送されたテレビCMを対象に、クリエイティブの評価指標「Cスコア(クリエイティブスコア)」を基に作成。Cスコアが高いほど、アテンション(=注視)を獲得していた(視聴者の目線を画面にくぎづけにしていた)CMであることがわかる。

■2月トップはアイフル・アイフル「鮨屋の大将女将」篇のCM

1位を獲得したのはアイフル「鮨屋の大将女将」篇だった。大地真央と今野浩喜の「凛とした女将」シリーズの第25弾で、2024年12月に初回放送があり同月で1位、2025年1月は2位と人気の高さが伺える。アイフルのCMはシリーズを通して高いアテンションを獲得しており、毎回視聴者を惹きつける要素が多く盛り込まれた構成になっている。
2位のコスモ石油「聞かせて ココロも満タンに」篇にも注目が集まった。賀来賢人が、森の中でコスモ石油関係者の話を聞くという構成になっている。コスモ石油が取り組む事業が多種多様であることがわかり、視聴者も聞き手である賀来賢人と同様「なるほど」「へぇ」と驚き・感心する気持ちで画面にくぎづけになっているのかもしれない。
3位のサントリー ザ・プレミアム・モルツ「プレモル子ちゃん・再会」篇は、広瀬すず、伊藤沙莉、オダギリジョーが出演しているCMで、『ちびまる子ちゃん』の20年後の設定で実写化している。今月のピックアップCMで詳しくアテンションポイントを解説した。
なお、REVISIOでは2月の週間ランキングも公開している。
■今月のピックアップCM:サントリー ザ・プレミアム・モルツ「プレモル子ちゃん・再会」篇
新CM「プレモル子ちゃん」シリーズは、「ちびまる子ちゃんがプレミアムな大人になったら?」というオリジナルストーリーを描いた作品。大人になったまる子、たまちゃん、花輪くんの今後の展開が気になる構成となっている。
同CMを毎秒Cスコアの波形データで確認したものは以下の通り。

【アテンションポイント】
▼10秒目
CM感のないナレーション⇒商品の説明ではなく、ストーリー内容を伝えるナレーションにより、広告感を消し注視を獲得した。
▼17~19秒目
二人のキャストの声⇒扉を開けた先に待っていたたまちゃんが「まるちゃん」と名前を呼び、まる子も「たまちゃん」と応じる。大人になっても変わらない二人のやり取りが、この後注視を上昇させるきっかけになった。
▼20秒目
BGMに歌唱が入る⇒おしゃれなBGMが実は「おどるポンポコリン」であったことが明らかに。驚きとともに視聴者が画面に視線を向けたのか、ここで最も注視が高くなった。このタイミングでパッケージカットが表示され、視聴者に効果的に商品を訴求できている。
▼25~30秒目
新たなキャストの登場⇒CM終盤のタイミングで、花輪くんが登場。オダギリジョーのキャスティングも視聴者に驚きを与えたのか、ラストカットに向けて注視は再び上昇した。
CM全体を通して注視を集めるポイントがいくつもあった。まる子とたまちゃんが再会するシーンでしっかり視聴者を惹きつけ、その後のパッケージカットで最も高い注視を獲得することができていた。結果、CM全体の8%ほどしかない右上がりの波形となり、多くの視聴者にブランドの訴求をすることができた。
■テレビCMの効果を最大化する「しっかり視られるCM」とは

テレビCMを制作する際、多くの人が直観と経験を頼りにしているのではないだろうか。このような制作方法では、パフォーマンスの再現性や確実性に不安が残る。
REVISIOでは、14万本以上のCMのアテンションデータを蓄積しているため、「CMの視られる要素」と「視聴者に視られるためのCMづくり」のノウハウを提供することができる。