テレ東、ふくしま12市町村移住支援センターと企画共催でドラマ『風のふく島』を放送 復興に取り組む福島県移住者のチャレンジや復興描く
編集部
テレ東は、2025年1月10日より、ドラマ25『風のふく島』(毎週金曜深夜24時42分~)をふくしま12市町移住支援センターとの共催企画として放送する。9日、東京・テレビ東京天王洲第2スタジオにて記者会見が行われ、ふくしま12市町移住支援センター藤沢烈氏が出席して、同ドラマへの期待や狙いを語った。
ふくしま12市町村移住支援センターは、福島第一原子力発電所の事故により避難指示等の対象となった福島12市町村への移住・定住を促進するため、2021年7月1日に福島イノベーション・コースト構想推進機構により設置された機関で、これまでも地域を知ることができるイベントなどを積極的に開催してきた。
今回テレ東と共催企画したドラマ25『風のふく島』は福島12市町村を舞台に、実在する12名の移住者たちに着想を得た1話完結式のオムニバスドラマ。タイトルの『風のふく島』には“新しい風が吹く福島”という願いが込められており、そこで暮らす主人公が葛藤や挫折を経験しながらも、それぞれの課題に挑戦する姿や移住に至る経緯、地元の人々との交流を通じて成長していく姿が描かれる。ドラマを通じて移住者を増やし、地域の魅力を知ってもらうことが狙いとなる。
■一人でも多くの人にこの地域の今を見てみたいと思って欲しい……ドラマの制作と狙い
企画・プロデュースの青野華生子氏は会見に先立ってコメントを発表し、「2月ごろからモデルの方へのインタビューをスタートさせ、それぞれの人柄や魅力、生き方からテーマを思いつき、書き割り、SF、ファンタジー、ミニマルな会話劇、ダークファンタジー、ドキュメンタリー……と多様な手法で脚本に落とし込んでいきました。これは人生賛歌であること、どんな人生も尊く、愛おしいということを伝えたいです。最初に監督、脚本陣にも『移住者の前向きさ、ユーモアを忘れずに』とお伝えし、一緒に創作をしたつもりです」と制作過程を説明している。
また、ふくしま12市町移住支援センターの藤沢氏は会見冒頭、対象となった福島12市町村の現状について、「だんだん住むための学校や住宅などの暮らしの施設が整備されてきまして、反対に新しい産業も生まれて復興が少しずつ進んでいっている現状があります。移住者の方も年々増えており、そうした移住者の方が飲食店や美容室などを企業して頑張っています」と説明。その上で「今回、そんな移住者の方のストーリーをドラマとして描いてもらっております。様々な立場、チャレンジで復興に取り組む移住者の姿や、復興の進捗、この地域の今を見てみたいと一人でも多くの方が思っていただけることを願っています」と本ドラマへの期待や狙いを口にしていた。
■撮影を通じて生まれた出演者とドラマのモデルとなった移住者の交流
会見には南相馬市を舞台にした第1話に主演するEXILE/FANTASTICSの佐藤大樹ほか、駿河太郎、渋川清彦、北乃きい、本田響矢、青木柚、小西桜子、お笑いタレントの豊本明長(東京03)、ロック歌手の大友康平ら各話の主演俳優も登壇し、ドラマのモデルとなった12市町村移住者を交えて、撮影の裏話や福島の印象を語り合った。
佐藤は「僕が演じたモデルの方は僕と身長、体重、足のサイズが一緒。とにかくキラキラしていたんです。移住した時はなんの迷いもなかったと話していたのが印象的でした。自分の就いている仕事にも誇りを持っていて、福島は移住して住んでからもその人を変える力を持った場所なんだなと思いました。福島に移住する人が多い理由がわかりました」と撮影を振り返る。飯館村を舞台にした第6話に主演する北乃も「飯館村はとても空気のきれいな場所。そこにいるだけで何もしなくても幸せを感じる場所でした」とロケの様子を明かした。
広野町を舞台にした第2話に主演する駿河は「日本人の知らない日本はたくさんある」と話し、その上で、「福島を知るきっかけを作るにはとてもいい題材だと思いました。移住を決める人にとっても福島はすごくいい場所。移住をしたい人の背中を押したり、手助けができるドラマになれば」と本作への期待を話していた。
ドラマ25『風のふく島』
テレビ東京系 2025年1月10日スタート 金曜24:42~25:13
BSテレ東 2025年1月13日スタート 月曜24:00~24:30
福島テレビ 2025年3月放送予定
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