『日テレ シナリオライター コンテスト』18年ぶりに開催&受賞者発表!応募作品1040編から選ばれた作品が決定
編集部
写真手前左から澤田・神谷・田窪、奥左から水野、白井、松本、畑、そらジロー
ドラマ制作現場で活躍するプロの脚本家、映画・ドラマ・アニメなどのコンテンツに強い思いを持ち、ジャンルを問わずストーリーを書くことに意欲のある方を発掘することを目的とした『日テレ シナリオライターコンテスト』。2023年7月から募集を開始し、この度受賞作が決定。2024年7月8日(月)に日本テレビで授賞式が行われた。
応募作品は1040編。第一次選考で113編、第二次選考で31編、第三次選考で13編が残った。最終選考の結果、大賞1作品・佳作2作品、そして審査員特別賞4作品が決定した。
事務局長の佐藤貴博より開会のあいさつ
日本テレビがシナリオのコンテストを開くのは、『日本テレビ シナリオ登龍門』以来、18年ぶりとなる。
日本テレビは、ドラマ・映画・アニメなど様々な方法で「愛される物語」を、新しい才能とともにグローバルに向けて作り続けていく宣言にしたいと思っている。
コンテストを開いたのは、物語を一緒に切り開いてくれる人を探したかった。
物語を作りつづけるには才能を持った人が大事だと思っている。
今回、良い作品と良いクリエーターに出会えて良かった。
大賞は、神谷克麻「217円の絵」に決定
審査員総評
「価値を決める」という読者に突き付けられるテーマづくりに作者の凄みを感じさせられた作品。シニカルな世界観でストーリーが展開し衝撃的な結末に驚かされました。フリとオチがしっかりあり求心力のある構成と巧みなセリフ回しにも高評価が集まり、最終選考において、満場一致で大賞作品に選考されました。
受賞者・神谷克麻コメント
このような賞を頂きありがとうございます。自分の小さな世界でこまごまと考えていることが通用するかどうか、この感覚が面白いと思ってもらえるかを試したくてコンクールに応募させていただきました。自己中心的な挑戦になってしまうかもしれないけど、なるべく工夫してつまらないと思われないように頑張って書きました。今回最後まで読んでもらって感想を聞けたことがうれしかったです。
受賞者をはじめ、このコンテストで縁があった脚本家の育成・活躍の場を提供する【ライターズベース】も今後設立予定。
さらにこの日、第2回となる『日テレ シナリオライターコンテスト』の実施も発表。詳細は9月頃に公式HPで公開予定。
■公式サイト
https://www.ntv.co.jp/writers/
■公式X
https://x.com/scenario_ntv
受賞者・タイトル
・大賞1作品(賞金300万円)
神谷克麻(かみやかつま)「217円の絵」
・佳作2作品(賞金50万円)
澤田航太(さわだこうた)「コンフェッションズ」
田窪 泉(たくぼいずみ)「浮世に呵え」
・審査員特別賞4作品(賞金10万円)
白井真実(しらいまゆみ)「フローリング越しの恋人」
畑 雅文(はたまさふみ)「生霊戦隊モトカレンジャー」
松本優紀(まつもとゆき)「もう全部、おしまいじゃない。」
水野雄太(みずのゆうた)「よくないよ」
※敬称略 大賞・佳作の作品は、コンテストの公式HPで掲載予定
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