テレ朝、神津島村・NTT東日本・ANA NEO・ANA Xと「サステナブル観光ループ・神津島モデル」を提唱!3つの観光事業を開始
編集部
株式会社テレビ朝日(以下、テレビ朝日)は、東京都 神津島村(以下、神津島村)の「東京宝島 サステナブル・アイランド創造事業*1」において、東日本電信電話株式会社 東京西支店(以下、NTT東日本)、ANA NEO株式会社(以下、ANA NEO)、ANA X株式会社(以下、ANA X)と連携し、観光分野において、新たな概念である「サステナブル観光ループ・神津島モデル」(以下、サステナブル観光ループ、下記2項参照)を提唱、観光分野で新たに3つの取り組みを開始する。
また、この取り組みは、神津島ならではの「魅力拡大」、離島という地理的不利性をリアルとデジタルデータの利活用により克服、「関係人口の創出・拡大」を図り持続的・継続的な発展をめざすモデルケースとなる。
*1 島しょ地域を取り巻く課題や地理的制約を克服するため、町村の意欲的な公民共創の取組を支援し、にぎわいと活力に満ち溢れた持続可能な地域社会を創出するために実施されている東京都の補助事業
1.今回の背景・目的
神津島村とNTT東日本は、2022年に締結した連携協定*2を下地に、ともに地域課題解決・活性化に取り組む中で、東京都「東京宝島 サステナブル・アイランド創造事業」を活用し、神津島サステナブル・アイランド事業ついても連携して進めることとなった。島サステナブル・アイランド事業は、その言葉どおり神津島村の持続可能な発展を目的とした事業。観光振興・地域交通整備・農業活性化・横断的DX推進の4領域の事業で構成されているが、島の関係人口を増やし、持続的な発展をめざすためには、観光振興領域での取り組みがまずはキーポイントであると認識。
そこで今回、NTT東日本が全体コーディネートを担い、観光客に対し強いアプローチ力をもつANA NEO とANA X、およびコンシューマ向けのコミュニケーションに長けているテレビ朝日を加えた異業種4者がパートナーとなり、日本で2番目の星空保護区であり、日本初となる「ダークスカイ・アイランド認定*3」を受けた神津島村において、観光分野で新たに3つの取り組みを展開することになった。
本事業は東京都の「東京宝島 サステナブル・アイランド創造事業」を活用し、東京都と連携しながら取り組んでいく。
*2 「神津島村と東日本電信電話株式会社のICTを活用した地域活性化に向けた連携協定の締結について」
*3 神津島は国際ダークスカイ協会が認定する日本で2番目の星空保護区(認定日2020.12.02)であり、神津島では特定エリアだけでなく島全体で星空保護の取り組みを行っており、日本初となる「ダークスカイ・アイランド」の呼称が使用可能
2.今回の取り組み~「サステナブル観光ループ・神津島モデル」の提唱と3つのプロダクト
【サステナブル観光ループ・神津島モデルとは】
島のことを「知る、行ってもっと好きに、誰かに広めたい」。こうした継続的に関係人口を増やしてゆく営みを無限ループになぞらえ、「サステナブル観光ループ・神津島モデル」と名付けた。各事業者がそれぞれの強みを活かし、島のファンを増やす好循環=サステナブル観光ループを形づくる。
具体的には、バーチャル旅行体験アプリや、旅行プロセスに必要な情報を集約したアプリ、そして神津島の魅力のひとつである「星空」のファンを広げる仕組みなど、3つのプロダクトを旅のプロセスに合わせて有機的に結びつけ、離島という地理的不利性をデジタルにより克服するモデルケース創りを目指す。あわせて幅広い関係人口の創出と段階的に関係性を強化していく体系を創り出し、持続的に神津島のファンを増やし、観光業の活性化を目指す。
■3つのプロダクトの紹介
<ANAグループ>
ANAグループであるANA NEOの「ANA GranWhale」とANA Xの「ANA Pocket」の2プロダクトにより、ANAの未就航地であるエリアにおいても自治体向けの地方創生の取り組みを行う。ANAグループは航空事業を中心に収益を拡大しつつ、非航空(ノンエア)事業を強化することで、両事業間における顧客の回遊を促進する。
①「ANA GranWhale」produced by ANA NEO
「ANA GranWhale」は、素晴らしい旅先や文化を仮想空間上に再現することで、より自由に、より快適に楽しんでいただけるバーチャル旅行プラットフォームアプリ。スマートフォンでワールドトラベラー(アバター)となって、オススメの旅先やショッピングを楽しめる。また、「ANA GranWhale」を体験しながら「グランチップ」(アプリ内アイテム)を集めると、ANAのマイルに交換することができる。
本事業では、まずは神津島を知るキッカケ作りとして、神津島の秋・冬のベストスポット4か所をバーチャル上に再現した。新中央航空で神津島空港に降り立ち、天上山でのハイキング、名組湾で美しい夕陽を眺め、ありま展望台で星空を鑑賞するコースを自分のアバターで体験できる。旅番組やガイドブックを見るより気軽に、隙間時間にスマートフォンで神津島に触れて頂き、東京都にもこんなに美しい自然や星空があることを多くのユーザーに知って頂きたい狙いとなっている。
「ANA GranWhale」は、バーチャル空間で現実に近い「旅の入口体験」を提供し、実際にその地を訪れたいと感じて頂けるアプリを目指す。神津島のバーチャル空間からは実際に神津島へ行くためのリアルな旅の予約をする事も可能。
②「ANA Pocket」 produced by ANA X
航空移動だけではなく、徒歩、電車、車、フェリー、飛行機などの日常の移動でポイントが貯まり、ANAのマイルやさまざまな特典に交換出来るスマートフォンアプリ「ANA Pocket」。移動をゲーム感覚で楽しめる「チャレンジ」などの仕掛けで、移動に対する付加価値を創出し、地域活性化やエコな移動への行動変容の機会の提供をしていく。
本事業ではANA Pocketの基本機能を活用し、神津島の観光情報等をまとめた「神津島観光アプリ」を提供。それにより、神津島村における課題である、来訪者や島民の利便性を向上させ、新規観光客の獲得やデータを活用した交通整備とマーケティング等を行い、島内の回遊性向上を目指す。宿泊、島外・島内の交通情報を集約し、Digital MAPを用いて島内の観光スポットや飲食店等を一目でわかるようにした。
また、島内の観光スポットへのチェックイン機能により来訪者が楽しみながら島内を回遊できる施策を実施。さらに、位置情報を活用し、ユーザーの移動に合わせた神津島観光アプリの認知施策も実施する。
<テレビ朝日>
2023年度より新たな中期経営計画「BREAKOUT STATION!新しい時代のテレビ朝日 経営計画2023-2025」を推進してきた。放送事業にとどまらず、さまざまな先端テクノロジーを活用したデジタル事業のノウハウやコラボレーション実績を活用し「地方創生×コミュニケーション・先端デジタル活用」についても生活者や企業団体コラボレーションパートナーとの連携を推進・募集していく。
③「星空ツナガルコミュニティ〜星空きっかけでツナガル、星空の数ほど企画を生み出す〜」produced by テレビ朝日
日本中の星空好きとツナガルことを目指し、まずは、ちょっとでも星空好きな人たちとリアルイベントやデジタル上での交流から取り組む。星空が好きな人・全国の星空関連の事業者・新しい体験や観光に興味がある人たち・もちろん島民とコラボレーションを生み出す共創型のコミュニティを構築していく。具体的には、①デジタル上のコミュニティに参加する ②リアルにコミュニティイベントに参加する③企画者としてコミュニティイベントを開催・企画する。
そのために5〜6月頃の実証実験を経て9月にコミュニティweekを神津島内でも他地域でも実施を計画していく。また、利用者には意識させず、最新テクノロジーズを用いて会員NFTやイベント記念NFT、星空NFT販売など新しい収益の検証なども取り組む。
3. 今後の展開について
神津島村を中心に「サステナブル観光ループ・神津島モデル」の実現に向け、民間事業者との一層の連携を図ってゆくとともに、島民やさまざまなパートナーと共に神津島村が描く将来像「誰もが健やかで、生き生きと活力のある島」の実現に向け、さまざまな取り組みを広げていく。
■2026年に「観光地最大級4m立方LEDルーム」構築を発表produced byテレビ朝日
悪天候でもどんなときでも神津島を楽しめるように、2026年・春、観光地最大級4メートル立方のLEDルームが誕生する。高さ4メートル、横も4メートル、奥行きも4メートルとなるLEDルーム。天井も床も、右も左も、正面もLEDの5面となる。
海の中も、山も、見上げる空も、星空の中も、立方4メートルのLEDで圧倒的な没入感を目指す360度コンテンツが体験できる予定。