仙台放送、緑内障を早期発見できるスマホアプリの特許取得
編集部
東北大学大学院医学系研究科と仙台放送は、日本人の中途失明原因第1位の緑内障を早期発見する目的で、スマートフォンを用いて、短時間かつゲーム感覚で視野の状態を確認することができる新しいアプリケーション(METEOR BLASTER)を共同開発した。
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国立大学法人東北大学大学院医学系研究科神経・感覚器病態学講座眼科学分野(仙台市青葉区)と株式会社仙台放送(仙台市青葉区)は、「緑内障の早期発見に寄与できるスマートフォン用のゲームアプリ(METEOR BLASTER)」を共同開発し日本における特許を取得。このゲームアプリは、「宇宙空間を舞台としたシューティング系ゲーム」で、画面中央の隕石を破壊する等の簡単な操作に約5分間取り組むだけで、利用者の視野を簡易判定できるもので、これまで難しいとされてきた緑内障の早期発見に寄与するものだ。
初期の緑内障にはほとんどの患者に自覚症状がなく、視野異常を感じて病院を受診する頃には、病状が進行してしまっている多いという課題がある。今回、特許が付与された発明は、画面中央部を注視している際に画面外周部に表示されたオブジェクトへユーザーの反応を評価することで、従来よりも容易かつ正確に視野に関する評価情報を得ることを可能にし、上記の課題を解決するものとなっている。
【特許権の概要】
登録番号:第7103744号
出願日:2022年4月1日
登録日:2022年7月11日
特許権者:株式会社仙台放送 国立大学法人東北大学
発明者:中澤 徹、倉内 宏、太田 茂、梅森 辰一郎、中井田 僚子
発明の名称:視野評価用情報処理システム、視野評価用情報処理方法、
視野評価用情報コンピュータプログラムおよび情報処理装置
■トレーニングについて
「緑内障の早期発見に寄与できるスマートフォン用のゲームアプリ(METEOR BLASTER)」は、宇宙空間を舞台に、画面中心に登場する隕石を破壊しながら、宇宙空間のあちこちに登場する星(=白い光)を捉えるシューティング系ゲームで、片目ずつ計5分間取り組むだけで、ユーザーの視野の状態を簡易判定するもので、今後は、「eスポーツによる目の健康促進」という観点から、更なる機能拡張を図るとともにさまざまな業界・企業・団体等と連携を進めていく。
■アプリの無料体験会(みやぎ食と健康の未来フェア)
日時:8月6日(土)10:30~16:00
会場:ホテルメトロポリタン仙台 4F 千代の間(入場無料・予約不要)
【共同発明者】東北大学医学部眼科学教室 中澤 徹