テレ東、日経新聞とソニーと共同で「タグ付け」作業の省略化ツールをInter BEE出展
編集部
テレビ東京は15日、日本経済新聞社とソニーネットワークコミュニケーションズと共同で、ニュース番組などの動画に登場する人物や企業の名など、キーワード(タグ)を自動で付与する新ツールを国際放送機器展「Inter BEE 2018」にて共同出展することを発表した。
開発中の新ツールの名称は「Video AI System(仮称)」。AI(人工知能)の音声・画像認識技術を活用することで、これまで人手に頼っていた「タグ付け」と呼ぶ映像編集作業を合理化・省略化できる。テレビ東京の動画編集作業で活用するほか、「日本経済新聞 電子版」などでも利用する方針。5G時代の本格到来を見据え、大量の動画アーカイブの分類やデータベースの管理・運用に役立てる。
ツールの仕組みは以下の通り。
1.配信する動画を専用サーバーにアップロード
2.ソニーの音声認識ソフトで動画の音声をテキスト(文字)に変換
3.ソニーの顔認識ソフトで登場人物名もテキストに変換
4.日経と株式会社言語理解研究所が共同開発した「自然言語解析ソフト」を使ってテキスト内の人名や会社名を抽出
5.動画の付随情報に適切なタグを付与
6.動画はソニーの音声・画像認識技術でシーン別に分割
自然言語解析ソフトは、日経電子版のニュース記事(文字)のタグ付けで実績があり、上場企業の証券コードをタグ付けすることもできる。これをソニーの音声認識、テロップ認識ソフトと組み合わせることで、動画出演者の発言内容や画面上のテロップなどを自動的にテキスト化できる。
今回出展する新ツールを動画配信に利用することで、ニュース番組の動画ファイルをアップロードするだけで、番組に登場する人名や会社名、関連キーワードを自然抽出することができる。これにより、スタッフが手作業で行っていた番組内容のテキスト化やタグの付与の仕事量を軽減することが可能だ。
■タグ付けの業務フロー

