岡山放送、手話言語の国際デーに合わせ自社制作番組を全編手話付きで放送
編集部
岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12 、以下OHK)は9月23日、国連が定める手話言語の国際デーに合わせ、自社制作番組の生放送部分を全編手話付きで放送するとともに、ろう者と聴者がともに映画鑑賞するインクルーシブ上映会を実施し、バリア(障壁)のない社会実現へ向けたメッセージを発信する。
岡山放送、手話放送普及の取り組み“岡山モデル”とは?~さらなる情報バリアフリーを目指して~
■実施内容
①自社制作番組8番組に手話を付与
手話言語の国際デー特別版としてレギュラー情報番組に手話を付けて放送するとともに、ローカルニュースを手話付きで放送する。さらに実施可能な自社制作番組についてもすべて手話対応し、1日を通して手話が言語であることを広く発信する。
「なんしょん?手話言語の国際デーSP」ではお笑い芸人による漫才を手話で伝えるなど、生活関連や娯楽などエンタテインメント分野の情報バリアフリーを追求する。また、同日に開催するインクルーシブ上映会に登壇いただくろう者の俳優・忍足亜希子が番組コメンテーターとして出演。映画の紹介だけでなく様々な話題に手話でコメントいただき、聴者のアナウンサーとろう者のコメンテーターで進行するインクルーシブな番組を実現する。
<手話対応番組> 2024年9月23日(月・休)
3:45〜3:50 さわやかOHK
11:25〜11:30 ひろげよう!手話のわ
11:30〜11:50 FNN Live News days(ローカル部分は11:45〜)
14:45〜14:50 ひろげよう!手話のわ
15:50〜16:50 なんしょん?手話言語の国際デーSP
17:48〜19:00 OHK Live News(ローカル部分は18:09〜)
25:05〜26:05 なんしょん?手話言語の国際デーSP(再)
27:20〜27:25 おやすみOHK
②キャンペーンCM
「手話は言語である」ことを啓蒙するキャンペーンCMを、9月13日〜23日の11日間放送。今年は企画趣旨に賛同した協賛スポンサー名を表示し、企業と協力してインクルーシブな社会実現を目指す。
③インクルーシブ上映会
9月20日公開の映画『ぼくが生きてる、ふたつの世界』(配給:ギャガ)の特別上映会を行う。この映画は きこえない母ときこえる息子が織りなす物語で、ろう者 の登場人物はすべてろう者の俳優が起用された注目の映画 。特別上映会ではろう者と聴者が一緒に映画鑑賞できるようバリアフリー日本語字幕版を上映し、会場内には手話通 訳者を配して実施する。
また、主演の吉沢亮の母親役でろう者の俳優・忍足亜希子の舞台挨拶や忍足を交えた意見交換会も行う。当日の様子はニュース番組などで後日紹介される。
日時:2024年9月23日(月・休)11:00〜
場所:イオンシネマ岡山
チケット販売:オンラインは9月19日(木)0:00より販売開始
劇場窓口は9月20日(金)劇場オープン時より販売開始(※残席ある場合のみ)
※詳しくは劇場HPをご確認くださいhttps://www.aeoncinema.com/cinema/okayama/
④自社サイネージでメッセージ発信
手話言語の国際デー啓蒙のため、世界ろう連盟が立ち上げた「手話言語にブルーライトを当てよう」というイベントに合わせ、全日本ろうあ連盟は現在“「世界そして日本を青色に!-手話言語をブルーライトで輝かせよう-」市民・地域・社会をひとつにチャレンジプロジェクト2024”の参加を呼びかけている。世界ろう連盟や国連のロゴの色で平和を表すシンボルカラーである青色で全国各地の名所や施設をライトアップするプロジェクトで、市民、地域、社会が一つになり、「手話が言語」であることへの認知を広めることを目指している。
OHKはこの呼びかけに賛同し2022年からライトアップに参加しているが、今年は期間を延長し、国際ろう者週間である9月23日〜29日の1週間、OHK本社のサイネージで「手話は言語である」ことのメッセージを発信する。