読売テレビグループのエイデック、視覚障がい者と外出介助ボランティアをつなぐアプリを開発
編集部
読売テレビのグループ会社である株式会社エイデック(以下、エイデック)は、NPO法人「視覚障害者支援の会 クローバー」(以下、クローバー)から依頼を受け、視覚障がい者と外出介助ボランティアをつなぐアプリを開発し、4月から運用を開始した。
■アプリ開発の背景
NPO法人「視覚障害者支援の会 クローバー」は、視覚障がいがあっても自由に外出できることを目的に、視覚障がい者の外出を介助するボランティア活動を行っており、外出介助の依頼を受けると、依頼条件に合う介助ボランティアを適切にマッチングしている。これまでは、このマッチング作業をクローバーのコーディネーターが電話やメールによる手作業で行なっていたが、依頼件数は年々増加し、2023年度には年間約850件の依頼が寄せられ、常に迅速な対応が求められることからマッチング作業の負担が大きくなっていた。
今回エイデックが開発したアプリは、外出介助を希望する視覚障がい者がクローバーに介助ボランティアを依頼した際に、その依頼条件に合う介助ボランティアを効率的にマッチングするもの。これにより、介助を依頼する視覚障がい者、介助を行うボランティア双方の利便性を向上させることができる。
エイデックは読売テレビの字幕解説放送を担っており、その品質と認知度の向上を目的に、2023年9月からクローバーを通じて、視覚・聴覚障がい者から意見や要望を聞いてきた。この取り組みの中で、クローバーが外出介助のマッチングを効率的に行いたいという要望があることを知り、今回のアプリ開発に至った。
<クローバー 代表理事 中川由希子氏のコメント>
代表兼コーディネーターとして活動してきましたが、年齢とともに「自分が続けられなくなったら、この活動はどうなるのか」という不安を抱くようになり、視覚障がい者とボランティアのマッチングを円滑にするアプリがあれば運用の負担が軽減され、複数の管理者が交代しながら対応できると考えました。このアプリの運用が始まることで、将来的な不安が解消され、会の活動を安心して続けていけると実感しています。
■アプリの画像イメージ

エイデックはクローバーとの関わりを通じ、3月15日に視覚障がい者とその介助者33人を招いて社内体験会と解説放送に関する意見交換会を開催した。社内体験会では読売テレビ第1スタジオで番組セットに関する解説などを聞き、意見交換会では実際に解説放送を視聴した上で、その内容について活発な意見が交わされた。
参加者からは「登場人物の動きがわかりにくい場面がある」「音だけでは状況が伝わりづらい部分を補足してほしい」といった声が寄せられた。制作側にとっては新たな気づきを得ることができ、改めて解説放送の重要性とその課題を感じる貴重な機会となった。
