VOXX、国内で初めてAJA SSPとのPod Bidding配信を開始
編集部
ビデオアドソリューション事業を展開する株式会社VOXX(東京都港区、以下「VOXX」)は、2024年5月、国内で初めて株式会社AJA(東京都渋谷区、以下「AJA」)のAJA SSPとのPod Bidding配信を開始したと発表した。
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Pod Bidding(※)とは、OpenRTBの配信仕様の1つであり、1つの広告枠(Pod)内にある複数の連続広告枠への入札を1度のリクエストで可能にする機能。例えばミッドロールで最大3段の広告配信が可能な場合、AJAは1度のリクエストで最大3つの広告案件の入札が可能となる。こちらの機能により、案件ごとに重複していたユーザーに対しての入札を最大化することが可能となるという。
(※)Pod BiddingはOpenRTB接続事業者のみが配信可能となる。従来のVAST URL入稿の配信では不可。
今後もVOXXは、放送局各社の動画広告運用を支援するプロダクトやソリューションを開発し、広告配信収益の拡大に貢献していく方針だ。
<AJAコメント>
当社は、これまでもOTT広告配信に関わるメディアサイド、デマンドサイド向けに様々な施策を開発・提供して参りました。今回のPod Bidding配信の開始により、国内のOTT市場の発展により一層貢献が出来ることを期待しています。
<Pod Bidding導入によるメリット>
1. 事業者の入札機会の最大化
Pod Biddingを用いることで、1つのSSP事業者が1つのPodに対して複数案件の入札が可能となり、フィルレートの向上を実現する。例えば、3連続の広告配信が可能なPodに対して、3つのSSPから3案件ずつ合計9つの案件の入札を集めることが可能となる。これにより、ターゲティング対象のユーザーへの入札を最大化でき、オークションに勝利すればPodを埋めることが可能となるため、配信量の増加に寄与する。
2. 同一Podへの同一広告主掲載の回避
Pod Biddingを用いることで、SSP事業者は同一Podに対して入札する案件を選定でき、同じ広告案件が含まれないように制御が可能になる。
3. AdBuffet運用ではなくオークションによるPod内収益の最大化
Pod Biddingにより、複数案件の入札が可能になることで、各配信事業者のプログラマティック案件の入札を最大限集め、純広告の配信ペースとPod収益を鑑みながら広告挿入が可能となる。AdBuffetでは呼び出された順に挿入されるため、Pod収益の最大化には適していなかった。