テレビ新広島、子育て応援に特化したメタバース空間「MamaTama」提供開始
編集部
フジテレビ系列の株式会社テレビ新広島(広島市南区)は、赤ちゃんが産まれたご家庭にプレゼントボックス「はじめてばこ」を届ける事業を全国に先駆けて展開するなど、子育て支援に取り組んでいるが、この度、広島の子育て中のママの悩みの相談相手や居場所をメタバース空間上で提供する新サービス「子育て応援メタバース Mama Tama(ままたま)」を2023年6月1日から提供することを発表した。
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『Mama Tama』は、日々不安や切実な悩みを抱えて子育てをしている広島のママや妊婦さんをターゲットに、メタバース上で同じ境遇のママ達とおしゃべりしたり、専門家に相談したり、子育てについて学べる機会を提供するサービス。いつでもパソコンやスマホから入れ、匿名で参加できるというメタバースの特性は、外出もままならず日々様々な葛藤や悩みを抱えている子育て中のママに親和性が高いと考え若手社員が中心になって企画したという。Mama Tamaというネーミングには、広島のお好み焼(豚玉などの呼称)の形をイメージした外観に、「ママの卵」「ママのたまり場」にしてほしいという意味を込めて名付けられたという。
Mama Tamaにはママ同士が待ち合わせておしゃべりをしたり、子育てボランティアとの個別面談などに利用できる「もみじ」「レモン」の2つのルーム、セミナーなどのイベントに活用できる「セミナールーム」、妊婦さんだけが集まれる「プレママルーム」など、利用用途に応じた部屋が用意されている。
Mama Tamaはオンライン上かつメタバースの匿名性という特徴を生かし、外出が容易でない、時間が読めない妊婦や子育て中のママが、不安になった時、リアルでは相談しにくいことを誰かに相談したい時、時間を気にせず訪問し、気軽に利用してもらえる場所を目指すとのこと。運営は、広島で子育て支援事業を行っているNPO法人などと連携し、様々なイベントや企画を開催することで、会員数の増加や利用促進につなげていく。また、会員登録(無料)には同社が取り組んでいる情報銀行TV-FANBASEを活用して大切な個人情報を管理、母子手帳画像でママであることを確認することで、安心して利用できるようにする。
メタバースに関しては広島出身の田中大貴氏が2019年、早稲田大学在学中に学内ベンチャーとして起業した株式会社Urth(東京都新宿区、https://u-rth.com/)と業務連携し、同社のV-airをプラットフォームとして活用、デザインは一級建築士事務所オールデザインK(大分県大分市,代表:中野勝大)が担当し、可愛らしいオリジナルの空間を作り上げた。また、アバターはアパレルの(株)フリーインターナショナルと提携し、季節に応じたファッショナブルで素敵なアバターデザインをそろえ、ママ達が自由に選べるようになっている。
6月1日のサービス開始時は事前に募集開始した100名のママモニターを対象に、開場時間を限定しイベント開催を中心とした運営でスタート、将来的には、常時オープンし、早朝深夜いつでもママたちが思い立ったら利用できるサービスを目指していくという。今後もテレビ新広島は地域のニーズやエンタメ性の高いサービスやコンテンツを提供し、地元広島を様々な形で応援していく方針だ。