フジテレビが2022年の「年間AVOD三冠」を獲得!再生数・UB数・総視聴時間で民放トップ
編集部
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民放各局がTVerなどの無料配信プラットフォームで行っている「AVOD」(広告付き動画配信)の2022年の年間(2022年1月1日~12月31日)の配信で、フジテレビのAVODが再生数、UB(ユニークブラウザ)数、総視聴時間のすべての指標で民放1位となった。
2022年の年間のフジテレビのAVOD配信は、再生数が約6億8400万再生、UB数が約4500万UB、総視聴時間が約2億9300万時間。四半期ごとの集計でも、フジテレビは、2022年度第1四半期(2022年4~6月)、第2四半期(2022年7~9月)、第3四半期(2022年10~12月)と3期連続での「AVOD三冠」を獲得している。
2022年の1年間で、フジテレビはドラマ、バラエティ、アニメから報道・情報番組、スポーツ番組までさまざまなジャンルで、タイトル別では約580番組、エピソード別では約6500本と、多くの番組をAVODで配信した。
とくに好調だったのは、連続ドラマの見逃し配信。その中でも際立った存在感を示したのは、1月クールに放送された『ミステリと言う勿れ』と、10月クールに放送された木曜劇場『silent』である。
大人気コミックを原作とし、菅田将暉が主演を務めた『ミステリと言う勿れ』は、放送開始前から大きな注目を集めた。第1話の放送後1週間における見逃し配信が、424万再生を記録し、それまでの民放歴代最高記録を大きく更新。記録づくしとなった本作は、見逃し配信による番組視聴の拡大という文脈で何度もニュースとなり、新しい時代の幕開けを告げる作品となった。
また、川口春奈が主演を務め目黒蓮が共演した木曜劇場『silent』は、第1話の放送後1週間における見逃し配信が531万再生を記録し、『ミステリと言う勿れ』の記録をさらに塗り替えた。第2話、第4話でも記録を更新し、第4話の放送後1週間における見逃し配信は688万再生を獲得し、民放歴代最高記録を樹立。第1話の放送中からSNSやクチコミで称賛が相次ぎ大きな話題となった本作は、日を追うごとにファンの輪が拡大し、社会現象とも言える広がりを見せた。「家族・友人・同僚から勧められて、TVerやFODの見逃し配信で視聴した」という声が多く聞かれ、ファンの輪の広がりに見逃し配信も大きな役割を果たしたと考えられる。全11話における見逃し配信の再生数累計が6191万再生を記録するなど、圧倒的な配信数を獲得した本作がフジテレビの「年間AVOD三冠」を決定づけた。
また、2022年4月からフジテレビの水曜22時枠が新たにドラマ枠となり、ゴールデン・プライム帯のフジテレビ制作のドラマ枠が月曜21時枠、水曜22時枠、木曜22時枠の3枠に増えたことも、AVOD配信数を押し上げる一つの要因となった。新枠の水曜22時枠では、『ナンバMG5』、『テッパチ!』、『親愛なる僕へ殺意をこめて』と話題作を放送し、見逃し配信でも人気を博した。ゴールデン・プライム帯の3枠で放送したジャンルの異なる3つのドラマを、それぞれのクールに配信したことが、配信視聴者層の広がりを生みUB数が増える要因になった。
一方、過去に放送したドラマでも、映画『沈黙のパレード』の劇場公開に先立って配信した『ガリレオ』シリーズや、大ヒット公開中の映画『Dr.コトー診療所』の劇場公開に先立って配信した『Dr.コトー診療所』シリーズが好調だった。
バラエティでは、『人志松本の酒のツマミになる話』、『突然ですが占ってもいいですか?』、『千鳥のクセがスゴいネタGP』などの見逃し配信が年間を通して人気を集めた。
フジテレビでは、放送と合わせて配信でもTVer、FOD無料・GYAO!などの無料配信プラットフォームで楽しめる「AVOD」に加え、FODプレミアムでは「SVOD」(定額制動画配信)や「TVOD」(都度課金型動画配信)も展開している。さらに、2022年4月からは、ゴールデン・プライム帯を中心に放送と同時に番組を視聴できる「リアルタイム配信」をTVerでスタートさせている。
※配信数はいずれもTVer、GYAO!、自社配信サービス(フジテレビの場合はFOD)の合計値。ビデオリサーチ調べ。