2位はUQ mobile、1位は!?REVISIO、11月度「テレビCMアテンションランキング」公開
編集部
11月のテレビCMアテンションランキングイメージ画像
REVISIO株式会社(以下、REVISIO)は、2024年11月に放送されたテレビCMを独自の「アテンション(注視)データ」で分析し、視聴者の視線をくぎづけにしたテレビCMのランキングを公開した。分析は、家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「アテンション(注視)」を測る方法で実施された。
■テレビCM「アテンション」ランキングとは
地上波関東キー局で放送されたテレビCMを対象に、クリエイティブの評価指標「Cスコア(クリエイティブスコア)」を基に作成。Cスコアが高いほど、アテンション(=注視)を獲得していた(視聴者の目線を画面にくぎづけにしていた)CMであることがわかる。
■11月トップはレイク「ジム Bタイプ」篇
1位を獲得したのはレイク「ジム Bタイプ」篇。10月のランキングでは4位にランクインしており、長期に渡って高いアテンションを獲得している。千鳥の二人が出演しているCMで、毎回お笑いの要素が含まれた内容になっている。
2位はUQ mobileの対象プランご加入でAmazonプライム3カ月ついてくる!「UQUEEN 大きな買い物」篇。UQUEENシリーズのCMで、満島ひかりと松田龍平の他に、今回はガチャピンとムックも出演している。今月のピックアップCMで詳しくアテンションポイントを解説する。
4位には同スコアで4つのCMがランクインした。ピルクル ひざアクティブ「錦鯉バランス」篇は、錦鯉が出演するピルクルのCMシリーズ。渡辺隆が寝転んでいる長谷川雅紀の足を脇に挟むと、後ろに倒れながらゆっくりと持ち上げ、組体操のような体制に・・・。二人の絶妙なバランスに視聴者が「くぎづけ」になったのではないか。
最後に紹介するのは日産 セレナe-POWER「子どもが世界を切りひらく」篇。ハツラツとした子どもの様子と雄大な自然、そしてこのCMのために書き下ろされたという木村カエラの疾走感ある楽曲の相乗効果で視聴者を惹きつけた。家族三世代が楽しそうに乗車する走行シーンは、ターゲットであるファミリー層が自分事化して見られる演出となっており、スコアを上昇させた要因の一つになったと推察される。
最新のテレビCMアテンションレポートでは、11月の週間ランキングも公開。
▼最新のテレビCMアテンションレポート
https://attention.revisio.co.jp/l/1010172/2024-09-22/2csp1
■今月のピックアップCM:ガチャピン・ムックが登場!「UQUEENシリーズ」の新CM
「UQUEENシリーズ」の久々の新CM。執事役の松田龍平、UQUEEN役の満島ひかりにガチャピン(ピンクガチャ)とムック(ブルームク)が加わり、四人(?)でコミカルなやりとりを繰り広げている。「人形だと思っていたガチャピンムックが実はホンモノだった」というストーリー性のある展開で、視聴者が思わず「くぎづけ」になったのではないか。
同CMを毎秒Cスコアの波形データで確認。
▼アテンションポイント
【冒頭】「UQにアマゾンプライム特典がついた」というワード
視聴者の興味を集めるとともに、人気シリーズの最新CMであることが注視獲得に繋がった。
【7秒目~】BGMがオフになる
聴覚に刺激を与えるとともに、画面を暗くして場面を明確に変えることが、CM感のない演出につながり注視を増加させた。
【10秒目~】再びBGMをオン
ガチャピンとムックが登場した展開の意外性に加え、再びBGMをオンにすることで聴覚に刺激が与えられ、中盤でも高い注視を維持することができた。
【16秒目~】「お届け物です」というセリフの直後からの展開
BGMが徐々に強調されながらAmazonの箱が運ばれてきたことで、視聴者に興味を持たせることができ、注視が増加した。中身はガチャピンとムックのぬいぐるみで、等身大のぬいぐるみに再びフォーカスされると急に立ち上がり「本人です!」というセリフで、聴覚に刺激を与え高い注視を維持できた。
【終盤】再びBGMをオフに
サービス訴求が始まったことで注視が下落するも、再びBGMを止めセリフを挿入することで、コミカルな雰囲気を演出。最後の1秒でCスコアが最高値になった。
CM全体を通して視聴者を惹きつけるポイントが複数存在していた。セリフやBGMもうまく使われており、高いアテンション(注視)を獲得したと考えられる。
結果、CM全体の8%ほどしかない(※1)右上がりの波形となり、多くの視聴者にブランドを訴求できた。
※1:2023年4月1日から2024年3月31日の間に放送開始し、かつその期間に累積500GRP以上放送した15秒CM(2421素材)の毎秒Cスコアを抽出し算定
■テレビCMの効果を最大化する「しっかり視られるCM」とは
テレビCMを制作する際、多くの人が直観と経験を頼りにしているはず。このような制作方法では、パフォーマンスの再現性や確実性に不安が残る。
REVISIOでは、8.6万本以上のCMアテンションデータを蓄積しているため、「CMの視られる要素」と「視聴者に視られるためのCMづくり」のノウハウを持っている。