映像メディアの価値を映す Screens

全国の視聴者がリアルタイムに参加できるインタラクティブなテレビ番組やCMを数多く手がけてきた株式会社LivePark（東京都港区）は、同社が開発したライブ配信SaaS「LIVEPARK STUDIO」を使って、第2回『ご当地アナウンサーが発見！地元の魅力聞き上手グランプリ2』の投票結果を発表する番組を8月3日に配信した。

「LIVEPARK」は、ユーザー全員が一体感を持ちながら、スマートフォン上でライブ配信に参加して楽しめるインタラクティブライブ配信サービス。『聞き上手グランプリ』は、アナウンサーのインタビュー力、引き出し力などの「聞き上手」を視聴者投票で競う地方創生エンタテインメントで、6月3日から8月1日までの期間、各テレビ局のアナウンサーが直接街に出て、地元の人たちにイチ推しの観光地や美味しい食べ物の写真をスマホで見せてもらいながらインタビューした動画を特設サイトで公開。動画を視聴した人が、どのアナウンサーがより聞き上手かを投票し、投票結果を元にグランプリを決定するイベントだ。

スタジオでは、モデレーターをフリーアナウンサーの馬場典子さんが務め、第2回『ご当地アナウンサーが発見！地元の魅力聞き上手グランプリ2』に参加した日本海テレビの中尾真亜理アナウンサー、南海放送の甲斐彩加アナウンサー、テレビ大分の小西綾音アナウンサーが出演。

テレビ宮崎の宮崎愛子アナウンサーもオンラインで参加して配信を盛り上げた。

また、一分間で郷土の魅力を4人がそれぞれプレゼンする『ご当地自慢1分勝負！』の投票も配信中に行われ、このプレゼンの際には日本酒、ワインや焼酎など郷土の特産品が次々にスタジオに持ち込まれ、馬場さんらが女子会さながらのリラックスした雰囲気でトークを交えながら特産品の試食や試飲、紹介を行った。

結果、『聞き上手グランプリ』はテレビ大分の小西アナウンサーがグランプリに。

また、『ご当地自慢1分勝負！』では日本海テレビの中尾アナが勝利した。

LiveParkの安藤聖泰社長は、配信を終えると、「今回20万人以上の方が見てくださいました。事前に各テレビ局のアナウンサーのインタビューVTRを配信していたんですけど、動画配信だけでなく、こうしてライブ配信という形式のイベントを行うことによって、企画をさらに盛り上げることができたと思います。非常に盛況で、満足しています」と感想を述べる。

配信中、地方の特産品が紹介されると、スマートフォンの画面内で、それらの通販情報が表示され、視聴中に商品を買うこともできた。これは「LIVEPARK」ならではの仕組みだが、安藤社長はこの点についても、「コンテンツと連動した情報を出し、タップすれば購入もできる。そういうところがビジネスにも繋がるし、視聴者からすれば親切機能にもなると思います」とその利点を紹介。「そもそも動画を見ながら画面を触り、いろんな情報にアクセスするということで、視聴者自身が、イベントに参加しているという感覚を持つことができるんです」と視聴者が動画を通じてイベントを体験する感覚の重要さも強調する。

楽天グループとLiveParkは、楽天出店店舗に向けた個別配信用のプラットフォーム「LIVEPARK STUDIO」が提供するなど、繋がりが深い。安藤社長は「日本でライブコマースを一番積極的に展開しているのが楽天さんだと思います。地方の事業者の方々に支えられたプラットフォームでもあり、地方創生にも積極的に取り組んでおられます」と以前から楽天の取り組みに共感してきたと話す。

その上で「地域メディアがどういう風にして地域経済に貢献するかを考えた時に、地方放送局だけで何か行動をするのではなく、こうした楽天のようなネット上の大型プラットフォームと連携することで双方にメリットが生まれ地方創生にも大きく寄与すると思いました」と今回の企画を提案した狙いを説明。「ローカルメディアにとって、楽天さんはスポンサーではない。一緒になって地域を盛り上げようという間柄です。これをきっかけに他のローカル局もこの取り組みに賛同いただけるのでは」と期待を寄せ、「我々も配信を通じて、地方局やアナウンサーの持ってくる地域の一次情報をもっともっと引き出し、それを楽天のライブコマースと連携させて、循環させるような形にしていきたい」と話した。

参加した5人も配信を終え、充実の表情だ。モデレーターとしてライブ配信を切り盛りした馬場さんは、「たくさんの人が投票してくれたり、視聴してくれたりしていることがこちらにもダイレクトに伝わってよかったです。それが（テレビの収録と違い）配信ならではという感じがして、すごく楽しかった」と嬉しそうに感想を述べた。

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また、見事『聞き上手グランプリ』を獲得した小西アナウンサーも同様に「こんなローカルな情報を全国の皆さんに知ってもらう機会はそうないんです。しかも参加している皆さんに楽しんでもらいながら、地方の情報を知ってもらえる。とっても貴重な機会だと思いました。もっと配信をやりたいなって思いました」と満足げに感想を述べていた。