テレビ新広島、STU48×アクターズスクール広島の共同プロジェクトを「TARUBO」で応援!~担当者インタビュー~
編集部
左から渡辺琢水氏、金尾和弘氏、中村元気氏、中窪志帆氏
株式会社テレビ新広島(以下、TSS)は、独自のクラウドファンディング・サイト「TARUBO」を活用した、STU48×アクターズスクール広島(以下、ASH)限定オーディション企画“New Wave Project”を進めている。
【関連記事】地域の社会貢献活動や地元企業を応援!テレビ新広島が独自のクラウドファンディング・プラットフォーム「TARUBO」開設した理由
これは、地域に根差した活動を展開しているアイドルグループのSTU48と、数々のアイドルやタレントを輩出しているASH、そして地元テレビ局の3社が共同で立ち上げたオーディション企画で、TSSは、TARUBOというクラウドファンディングのプラットフォームを提供しているだけでなく、このオーディション企画の主体となって活動している。
TARUBO「瀬戸内の次世代のアイドルをみんなの力で生み出そう!~STU48xASH 共同プロジェクト~」
ローカル局がこのプロジェクトを支える意義や目的、クラウドファンディングという手法を取った狙いや今後の展望などについて、TSSの編成・メディア戦略兼任部員の金尾和弘氏、メディア本部編成局メディア戦略部の渡辺琢水氏に伺った。
■コロナ禍で活動の場が減った3者が力を合わせてプロジェクトを推進
――“New Wave Project”が立ち上がったきっかけを教えてください。
金尾氏:コロナ禍の影響で地域のエンターテインメントは大きな影響を受けています。瀬戸内エリアを本拠地として活躍しているAKB48グループ初の広域グループであるSTU48はライブ活動が制限されたり、Perfumeを筆頭に、STU48をはじめとする多くのアイドルやタレントを卒業生に持つASHはオーディションが減少していたり、私たちの局もイベント開催が難しいといった状況で、STU48さんとは発足時からレギュラーで月1回の放送をしたり、ニュースのリポーターをつとめていただくなど、地元に根ざした活動を共にしてきました。
その取り組みの派生として地元のエンタメを一緒に盛り上げたいという意図から今回の企画が成立しました。
――オーディション企画にTSSのクラウドファンディング・サイト「TARUBO」を活用した理由は?
金尾氏:オーディション企画をローカル局が行う時、どのように特性を作ればいいか、試行錯誤するなか、思い付いたのが「TARUBO」でした。クラウドファンディングを行っている局は限られていますので、面白いことができるのではないかと考えました。
――オーディションはどのような形で行われるのですか?
金尾氏:ASHから瀬戸内エリア、広島を一緒に盛り上げていきたいと思ってくれる生徒を募集し、STU48の研究生を目指すものです。審査は2021年11月の一次審査から今年3月まで3段階で行われます。
――クラウドファンディングのリターンには、グッズを始めとして、最終選考オンライン視聴権、収録観覧権、卒コンご招待など、さまざまなものがありますね?
金尾氏:エンタメの体験価値を提供できるのではないか、ということと、地元のエンタメ界支援という意味もあります。応援してくださっている方々の意見も反映できるような場としています。
■物販だけではない価値の提供で、予想以上に盛り上がったクラウドファンディング
――クラウドファンディングへの反応はいかがですか?
渡辺氏:もともとの認知層以外、AKBグループなどのアイドルのファン層にも訴えた結果、初動から反応は良かったです。のべ200人を超える方々が、支援してくださったことに、ホッとしています。
――告知やプロモーションはどのような形で進められていたのですか?
渡辺氏:YouTubeでインタビューや審査風景を連続ドキュメンタリーとして流したり、TikTokにはダンス動画を上げたりして、Twitterでは情報の告知を流しています。オーディション参加者を応援したいという気持ちを「TARUBO」に誘導する導線はできたのかなと思っています。
――応援したいという気持ちと、クラウドファンディングの相性が良かった?
渡辺氏:単なる物販だけではなく投票権やイベント参加権などがリターンにあって、日に日に支援の状況が可視化されることで熱量が高まったのではないでしょうか。
■ローカル局ならではの小回りの良さ。リアルで追える体験を提供できた
――“New Wave Project”をテレビ局が行った意義は何だとお考えですか?
金尾氏:映像には力があって、そのストーリーの中に人がいて、心が動かされた瞬間に購買検討が行われる、その瞬間を映像の送り出しや発信の仕方で捉えていけるというのは、テレビ局がやる意味があるのだと思いました。ローカル局としては、地域に役立つ、地域の方々が困っていることを動画に乗せて全国の方々に向けて発信する、そしてクラウドファンディングが回るというのも良かった点です。
渡辺氏:今回のプロジェクトは、ASHの後援とクラウドファンディングに加えて、冠協賛のスポンサーも付いていただいています。営業セールスと「TARUBO」の両輪で進めることができて、今後のロールモデルになっていくと思います。
――最終審査会に向けて、一言ずつ意気込みをお願いします。
渡辺氏:いまオーディション参加者は広島県内の各所をライブ公演で回っています。場数を踏んで成長し、より輝いている姿を、最終審査で発表できたら良いですね。
金尾氏:プロデビューを夢見て頑張る姿を、ずっとリアルタイムで追えるというのはなかなかない機会だと思います。彼女たちの本気の部分を一緒に味わうことができる、広島から羽ばたいていく姿にぜひ、注目してください!