オルツ、世界初のAIクローンアンケート「Nulltitude」をアルファテスト公開
編集部
パーソナル人工知能開発のオルツグループ(株式会社オルツ・株式会社オルツテクノロジーズ、本社:東京都港区、以下「オルツ」)は、世界初となるAIクローン「P.A.I.」※による、アンケート調査システム「Nulltitude(ナルティテュード)」のアルファテストを公開した。
Nulltitudeは、人間個人のAIクローンがアンケート調査に回答するAIクローンアンケートシステム。オルツが開発した、人間の思考や個性の特徴量を抽出する「Alt Clone Modeling Engine(オルツ・クローン・モデリング・エンジン)」が、元となる実際の人間のライフログを学習素材としてその思考のクローンを生成。このAIクローンに対してアンケートを実施すると、その元となった人間の思考を反映した回答が得られるという仕組みだ。
オルツは、今回、このNulltitudeを、基本機能とAIクローンの数を限定したアルファテストとして公開。この段階において、アンケートに対する回答が実際の元になった人間の回答と一致しているかを検証する作業が行われ、同時に回答精度の検証が十分に行われ得る数のAIクローンを生成していくという。
Nulltitudeを使用してアンケート調査を行うと、実際に個々人にアンケート調査するのに対して、コストにして最大約100分の1、時間にして約4万分の1のスピードでアンケートを完了できるとオルツでは試算している。今回のアルファテストでアンケート調査を気軽に行いたい企業や個人にNulltitudeを提供し、さまざまな検証をしながら、より精度を高めていくようだ。
なお、今回のアルファテストを実施するにあたり、オルツでは自身のライフログを元にしたAIクローン生成に協力してくれる人を募集している。希望者は下記まで。
「Nulltitude(ナルティテュード)」AIモデル生成希望申請
※「パーソナル人工知能「P.A.I.(Personalized Artificial Intelligence)」とは
オルツの提唱する特定の人間の思考、個性、属性、環境、そしてそれに基づく行動を反映した人工知能の総称。第三者としてのパーソナルエージェントとの違いは、P.A.I.は、それが有する個性の元となった人間の一人称視点で活動する点にある。Nulltitudeで使用されるAIクローンは、一個人の思考をもちつつ自律的にアンケートに回答するという点において、P.A.I.の一形態と言える。