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国内の優れたドラマ作品を表彰する「東京ドラマアウォード2021」の授賞式が27日、都内で行われ、宮藤官九郎が脚本を担当し、長瀬智也が主演したTBS系の『俺の家の話』が連続ドラマ部門の作品賞でグランプリに、単発ドラマ部門では柳楽優弥、有村架純、三浦春馬さんが出演した『太陽の子』（日本放送協会）が作品賞のグランプリに輝いた。

■主演男優賞は窪田正孝、主演女優賞は綾瀬はるかが受賞！

｢国際ドラマフェスティバル in TOKYO｣のメインイベントとして行われる同アウォードは世界各国での市場性や商業性に評価基準を置き、国内の優れたドラマ作品を表彰する。個人部門では窪田正孝が『エール』（日本放送協会）で主演男優賞を、綾瀬はるかが『天国と地獄〜サイコな2人〜』（TBSテレビ）で 主演女優賞を受賞。

助演男優賞は『俺の家の話』（TBSテレビ）で西田敏行が、助演女優賞は『俺の家の話』（TBSテレビ）で江口のりこが受賞した。

古関裕而と妻・金子をモデルとし、作曲家と妻の生涯を描く連続テレビ小説『エール』で主演男優賞を受賞した窪田は「現代では体験できないことを体験させてもらったのが何よりよかった」と出演の感想を述べ、「キャストのみなさん、スタッフのみなさんが本当に素晴らしかった。本音で作品のことを語り合ったりした」と笑顔で撮影を振り返る。

『天国と地獄〜サイコな2人〜』で主演女優賞を受賞した綾瀬も「追う側にも追われる側にもなる難しい役どころ」と同作の撮影を回顧し、難しい役どころゆえに「監督、スタッフさんと高橋（一生）さんと色々お話しさせてもらい、一緒に作っていきました」と撮影を振り返って感慨深げな笑みを見せた。

■単発ドラマは『太陽の子』、連続ドラマは『俺の家の話』がグランプリに！

単発ドラマ部門のグランプリに輝いた『太陽の子』に出演した柳楽は日本の原爆研究開発”にスポットを当てたドラマの中、国の極秘任務に携わる科学者・石村修役を演じた。壇上でトロフィーを受け取った柳楽は「監督の演出をしっかり丁寧に受けて、修という役柄に近づけていけた」と感想を述べ、原爆の研究が日本でも行われていたことについて「お恥ずかしながら事実を知らなかった。撮影が進むにつれて知ることができた。役者としても一人の人としても事実を知ることができてよかった」としみじみとドラマの撮影を振り返って受賞を喜んだ。

連続ドラマ部門の作品賞でグランプリ獲得の『俺の家の話』（TBSテレビ）の脚本を担当した宮藤もこの日壇上に姿を見せ、「自分の世代にとって一番切実な問題でもある、親の介護や相続って大事だなって、それをコメディでやれたらいいなというのが最初の発想でした」と同作の制作過程を振り返り、主演の長瀬に対して、「長瀬君がいたからこのドラマが成り立った」と絶賛。「キャストの皆さんがそれぞれ良かった」と出演者をねぎらった。

また、特別賞は『おしん』『渡る世間は鬼ばかり』などを手がけ、今年4月に亡くなった脚本家の橋田壽賀子さんに送られた。壇上には橋田さんの盟友でもあった『渡る世間は鬼ばかり』の石井ふく子プロデューサーが上がり、代理でトロフィーを受け取り、壇上で橋田さんの功績を改めて讃えていた。

受賞作は以下の通り

■東京ドラマアウォード2021 受賞作品・受賞者

作品賞＜連続ドラマ部門＞

グランプリ『俺の家の話』TBSテレビ
優秀賞『コントが始まる』日本テレビ放送網
優秀賞『MIU404』TBSテレビ
優秀賞『半沢直樹』TBSテレビ
優秀賞『天国と地獄〜サイコな2人〜』TBSテレビ
優秀賞『大豆田とわ子と三人の元夫』関西テレビ放送
優秀賞『華麗なる一族』WOWOW

作品賞＜単発ドラマ部門＞

グランプリ『太陽の子』日本放送協会
優秀賞『流行感冒』日本放送協会
優秀賞『エアガール』テレビ朝日
優秀賞『人生最高の贈りもの』テレビ東京
優秀賞『教場II』フジテレビジョン
奨励賞「ミニドラマ『悲熊』」（日本放送協会）
ローカル・ドラマ賞『ぺぺロンチーノ』NHK仙台放送局
ローカル・ドラマ賞『ミヤコが京都にやって来た！』朝日放送テレビ

個人賞

主演男優賞 窪田正孝『エール』（日本放送協会） 
主演女優賞 綾瀬はるか『天国と地獄〜サイコな2人〜』（TBSテレビ） 
助演男優賞 西田敏行『俺の家の話』（TBSテレビ）
助演女優賞 江口のりこ『俺の家の話』（TBSテレビ）
脚本賞 坂元裕二『大豆田とわ子と三人の元夫』（関西テレビ放送）
演出賞 西村武五郎『きれいのくに』（日本放送協会）
特別賞 橋田壽賀子
主題歌賞STUTS&松たか子with3exes『Presence』（『大豆田とわ子と三人の元夫』＜関西テレビ放送＞主題歌）
海外作品特別賞『ヴィンチェンツォ』韓国、『俗女養成記2』台湾、『2gether』タイ