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来年2月に開催の2025さっぽろ雪まつり・大通西8丁目「雪のHTB広場」には小樽の銀鱗荘が大雪像として姿を現すことが決まった。小樽の歴史を感じてもらい、今後益々の繁栄を願って銀鱗荘を再現する。制作は「HTB北海道テレビ」と「さっぽろ雪まつり大雪像制作委員会 第3雪像制作部会」が共同で行い、ボランティアも含め延べ1000人の制作部隊が1月7日（火）から2月3日（月）までの28日間かけて制作する。

銀鱗荘は、鰊漁で繁栄した猪俣安之丞氏が明治後期に建てた鰊漁家建築。当時は余市町にあったが、昭和13年開道70年を機に小樽市に移築された。せり上がった庇が印象的な銀鱗荘。家主の猪俣氏が故郷の新潟から招聘した宮大工・米山仙蔵氏の普請によるもので、随所に練達の伽藍師ならではの巧緻極める美しさが光る。このように銀鱗荘は余市・小樽の文化を知ることができる貴重な資源として2023年に国登録有形文化財（建造物）に登録された。

「北の春は鰊で明ける」とうたわれ、北海道の西海岸一帯が押し寄せる鰊漁で大いに賑わったのは江戸時代から明治、大正、昭和初期にかけてのこと。北海の波濤に挑んだ各地の大網元は、その威光を誇るかのように豪壮な居を構えた。銀鱗荘は現存する数少ない鰊御殿のひとつとして、また希少な宿泊できる鰊御殿として、変わらぬ雄姿で北の海に繰り広げられた栄華の歴史を今も伝えている。

＜2025さっぽろ雪まつり＞

期間：2025年2月4日（火）～11日（火・祝）

場所：大通会場8丁目「雪のHTB広場」

大雪像サイズ：幅22ｍ・奥行18ｍ・高さ10ｍ