PTP、テレビ通販DXサービス「ordr」で通販番組枠の提案・購買可能な「ordrマーケットプレイス」提供開始
編集部
株式会社PTP(本社:東京都新宿区)は、テレビ通販DXサービス「ordr」で、メディア購買においてファクトに基づいた合理的な判断を行うためのデータや分析サービスを提供しているが、新たに「枠の取引」までサポートし、通販番組枠の情報データベースから購買(バイイング)まで一気通貫でサポートできるプラットフォームの実現を目指すという。
この「ordr」は、2021年のローンチ以来、テレビ通販の市場や競合の見える化、ヒットしている素材(映像)の見える化、番組毎にかかって来たコール数の可視化などを実現し、通販企業がこれらの情報を駆使して、メディア・バイイングにおいて合理的な意思決定を効率的に行えるように支援してきた。その結果、「ordr」は、数多くの通販企業に活用されるようになったが、実際に番組「枠」をバイイングする段階になると、広告代理店との間で紙やExcel表をメールでやり取りするアナログな業務が残っていた。
これは連絡ミスや発注ミスの温床となるばかりか、それを担当する要のメディア・バイイング担当者の業務は属人的で、その負担も大きく、ジョブローテションも容易に行えないため、重要な課題だった。そこで、テレビ通販業務の究極のDXを実現するためには、バイイングの意思決定と実際の取引を連携させて、意思決定を行った後に番組枠を購買するところまですべてクラウド上で行うことができる機能が必要だと考えたという。
「ordrマーケットプレイス」は、通販企業が、クラウド上で次の期間のテレビ通販番組「枠」を購買するためのサービス。番組「枠」を販売する広告代理店と通販企業がクラウド上で電子データによる取引を直接行うことにより、Excel上のコピペのミスや連絡漏れ、確認の手間を大幅に削減できる。
さらに、マーケットプレイスに参加する通販企業は、参加するすべての代理店から提案を受けられる可能性があり、「枠」の選択肢を一気に拡大が可能。また、参加する広告代理店も多くの通販企業へ提案できる可能性があるため、今まで人手で新規取引先を獲得していた営業方法よりも効率的な取引先拡大が期待できる。
■ordrマーケットプレイスの3つの特徴
(特徴1)通販会社と広告代理店の双方にとってのビジネス機会の増加
マーケットプレイスに参加しているすべての広告代理店から提案を受けることができるので、通販会社にとっては、知らなかった「枠」に出会える可能性がある。また、広告代理店もマーケットプレイスに参加するすべての通販会社に提案をできる可能性があり、営業機会が増加する。人手によって対面で行うセールスに比べて効率も圧倒的に良いので営業の生産性も上がる。
(特徴2)転記や確認などの手間が大幅に短縮し、ミスも激減する
従来は、複数の代理店から別々に「枠」の提案があるので転記する作業が発生し、さらに発注のために過去のデータを分析した別のファイルの資料と照合しながら、購買の意思決定をするため、複数のファイルやフォーマットの間の転記や確認作業が多く発生していた。ordrマーケットプレイスでは、共通のフォーマットで一括して複数の代理店の提案を参照し、クラウド上でエントリーから発注後のコミュニケーションまで1ヵ所で行うことができ、さまざまなミスを防ぐことができる。
(特徴3)属人的ではない、ファクトからロジカルに導いた発注ができる
従来は、通販会社のバイイング担当者は、経験豊富な人材である必要がった。または、自社内の人材の経験が不足しているため、経験豊富な代理店に一任しているケースも少なくなかった。ordrマーケットプレイスでは、ordrに蓄積された過去のファクトデータにより自動的に算出される番組「枠」ごとの予測コール数をもとに自社のKPIや予算に合うように発注をすることが誰でも可能になり、科学的に再現性を高めたバイイングが実現できる。予測コール数は、一定期間毎に販売データのトレンドを学習し、更新される。
ordrマーケットプレイスは、通販企業向けのordrの追加機能として新たにリリースされ、ordrを契約している企業は無料で利用することが可能。地上波、BS、独立局、CSを対象に10月枠からの販売を予定しており、参加する広告代理店を募集するという。