TVerと二人三脚で“コネクテッドTVのどまん中”へ 〜TVer Sales Awards 3年連続Gold Partner・セプテーニ担当者インタビュー
編集部
2023年4月から2024年3月にかけてのTVer広告への出稿金額をもとに、上位3位の広告会社を「Gold Partner」「Silver Partner」「Bronze Partner」として表彰した「TVer Sales Awards 2023」。2024年4月25日『TVer Biz Conference 2024』で行われた表彰式では、株式会社セプテーニが最優秀セールス賞である「Gold Partner」を3年連続で受賞した。
さらに今回は、セプテーニの連結子会社であるSepteni Japan株式会社 統合マーケティング本部 メディア戦略推進部 エキスパートの福田翔平氏が、特別賞をアワード初の個人で受賞。2020年11月のプリセールス開始時よりセプテーニが実施してきたTVer広告セールスの取り組みが、大きな存在感をもって示された。
3年にわたってNo.1を独走し続ける、その原動力とは。そして、いま急速に盛り上がりを見せているコネクテッドTV市場はトップセールスの視点からどう見えているのか。今回は福田氏と、株式会社TVer 広告事業本部の三芳瑞葉氏、廣橋 風氏の対談をお送りする。
~Septeni Japan株式会社 統合マーケティング本部 メディア戦略推進部 エキスパート 福田翔平氏 プロフィール~
2013年に入社後、長らくDisplay広告領域の運用コンサルタントとして従事。 その後、メディアリレーション業務にも携わり、TVer広告については、前身にあたる運用型広告の時から現在に至るまで約5年半に渡り担当。 2024年4月に開催された「TVer Biz Conference 2024」では、「TVer Sales Awards 2023」の「特別賞」をアワード初となる個人で受賞。
■TVer広告の魅力を“自分の言葉”で伝え、広告主の課題を直に解決する提案がカギに
──3年連続の「Gold Partner」受賞、おめでとうございます。まずは率直な思いをお聞かせください。
福田氏:ちょうど1年前、「Gold Partner」を2年連続で受賞させていただいたその日から3連覇することを目標に1年間走り続けてきました。セプテーニがTVer広告のセールスを牽引してきたことを市場に改めてしっかり示せたことが何より嬉しいです。今回の受賞は、私たちのこれまでの取り組みすべてに対する成果だと感じています。
──今回、福田さんはアワード初となる個人受賞も果たされましたね。
福田氏:TVer広告の前身にあたる運用型広告から、かれこれ5年半ほどTVer広告のセールスに関わらせていただいてきました。今回個人としていただいた特別賞もまた、取り組みにおける集大成がひとつの形になったと、大変感慨深い思いです。
──受賞の背景としてこの1年、さまざまな取り組みをされてきたことと思います。特に注力された点についてお聞かせいただければ幸いです。
福田氏:特に力を入れて取り組んだこととして、広告主様向けのウェビナーがあります。TVer社の営業チームのみなさんのお力もお借りしながらじっくり時間をかけて資料を練り上げたことで、TVer広告の価値を最大限にお伝えすることができました。セプテーニとしてお客様にお届けできるメリットも明確になり、「セプテーニとTVerの取り組みならば、ぜひ任せたい」というありがたいお言葉も多くいただくことができました。
三芳氏:ウェビナーではたくさんの広告主様にご参加いただき、その多くが実際の商談へと結びつきました。コミュニケーションを取らせていただくなかで、機能開発などについて生のご意見やご要望も多くいただけたことは、TVer社としても大きな成果でした。
福田氏:これに加え、個人として「TVer広告の価値を知っていただく」ことを第一に据えた取り組みにも力を入れました。当社では基本的に営業部員が広告主様へご提案し、私はそれをサポートさせていただく立場です。しかし、ときには私自ら広告主様へ直接ご提案したり、コンペのようなシチュエーションではプレゼンの場へ同席させていただいたりするなど、TVer広告のメリットを自分の言葉でしっかりお届けしてきました。
──「セプテーニのセールスだから」という広告主様の言葉は非常に印象的ですね。
福田氏:「『TVer広告だからこそ可能』と感じていただく」ことを第一にご提案し続けてきたことが功を奏したように思います。広告主様の持つ課題を丁寧にヒアリングし、それを直接的に解決できる方法をお示ししてきました。その結果、出稿に対する具体的なメリットをイメージしていただきやすい環境を作ることができたと考えています。
■広告主の“生の声”をTVerの開発現場にフィードバック、機能実装でニーズを叶える
──ローテレ/ハイテレ層別、興味関心別などターゲティングの拡充や予算シミュレーション対応など、開発予定も含めてTVer広告のアップデートが続々と進んでいます。こうした動きについて、セールス面ではどのような影響が生まれていますか?
福田様:これまでのデモグラベースに加え、興味関心ベースでのターゲティングが可能になったことで、「具体的にこういう人々に広告を届けたい」という広告主様のニーズにきちんとお応えできるようになりました。1年前に比べて「こうありたい」という形に近づけたといいますか、よりTVerならではの強みで勝負できる体制が整ってきていると感じます。
三芳氏:ローテレ/ハイテレ層別のターゲティング機能は、セプテーニさんから「こういう要望が熱いです」という広告様の生の声をいただき、社内で議論を経て実現できたものです。こうして振り返ってみても、この1年はセプテーニさんとの綿密なコミュニケーションが大きな実を結んだ年でした。次のステップとして、これらの成果をどうアップデートさせていくかが私たちのミッションだと思っています。
福田氏:広告主様にとってTVer広告が使いやすい環境を整えることを目標に掲げた2年目から次の段階に進み、3年目は、これまで築いてきたものを広告主様へお届けしていく、真価の問われる一年だったと言えます。そのような中で「Gold Partner」を受賞できたことは、セプテーニとTVerさんとの二人三脚で練り上げてきたものがきちんと市場に認められた証であると自負しています。
■この1年でさらに「届けやすく、効果も見やすく」ニーズ高まるコネクテッドTV広告
──2021年「Gold Partner」受賞時のインタビューでは、セプテーニ社内のコネクテッドTV広告専門部署「CTV LABO」立ち上げのお話を伺いました。あれから3年、コネクテッドTV市場にどのような変化を感じますか?
福田氏:コネクテッドTV市場全体の盛り上がりは言わずもがなですが、ここ1〜2年は特に視聴習慣としてのコネクテッドTVにスポットが当たり、広告出稿のニーズがさらに顕著に高まってきたと感じます。
廣橋氏:コネクテッドTV環境での完全視聴率がスマートフォンよりも高い点が広告主様からは注目されており、「コネクテッドTVだけに限定して出稿したい」というご要望も多くいただくようになりました。最近では『すぽると!on TVer』など、コネクテッドTV向けにもライブ配信が拡大するなど、リアルタイム視聴、共視聴の場として内外で注目が高まっています。
福田氏:セプテーニではコネクテッドTV広告の強みをいち早く読み取り、2021年から専門部署「CTV LABO」を創設して社内横断型の取り組みを行ってきました。TVerさんとご一緒させていただきながら早くも3年が立ち、市場に対するノウハウも蓄積してきました。いよいよ先人としての優位性を発揮するタイミングになってきたと考えています。
三芳氏:直近では外部のDMPデータを用いた広告配信がコネクテッドTVでも可能となったほかBLS(ブランドリフト調査)で効果を可視化しながら継続利用いただくケースも増えるなど、注目いただいています。広告主様に「コネクテッドTV広告といえばTVer広告」といかに印象付けていくか、ますます考えていかなければと気の引き締まる思いです。
福田氏:テレビとして蓄積された唯一無二の制作ノウハウを生かしつつ、同じテレビデバイス上でマスとデジタルの“いいとこ取り”をしながら新しいコンテンツを送り出しているTVerは、その強みやニーズがこの1年でよりいっそう増したように思います。
■「TVer広告をデジタルフィールドで戦える媒体に」二人三脚でCTV市場を拓く
──TVerとの二人三脚で“売り方”を作り上げていったことが、「Gold Partner」3年連続受賞という快挙につながったように感じます。締めくくりに、今後のTVer広告に向けた展望や思いをお聞かせください。
福田氏:コネクテッドTV、そしてTVerには非常に大きなポテンシャルがあると信じています。今後さらに高まるコネクテッドTVのニーズに対し、TVer独自の強みを活かしながら広告主のマーケティング活動を支援していきたいと思います。
三芳氏:広告主様やいろんな業界全体を捉えられているセプテーニさんがパートナーでいてくださっていることを非常に心強く感じます。TVer単体では気づけることやできることに限りがあるので、これからもぜひ一緒に並走していただき、TVer広告をともに作っていけたらと思います。
福田氏:ポテンシャルの大きさは同時に、クリアしなければならない課題の多さも意味すると思います。だからこそ、私たちのような広告会社が存在しているのです。セプテーニは、TVerさんと二人三脚でTVer広告、そしてコネクテッドTVの未来を切り開いていくパートナーでありたいと考えています。
廣橋氏:TVer広告の中身や仕組みについてこれだけ深い議論ができているのは、セプテーニさんとの長い関係の賜物であると思っています。売上だけでなく、TVer広告そのものが良いものになっていくための並走をいただいていると感謝しています。これからも一緒にメディアの真ん中を目指していけたら幸いです。
福田氏:TVerはマスとデジタルの“いいとこ取り”な媒体であると先ほど述べました。事実、テレビCMを中心に出稿されている広告主様にとっても十分なほどの機能が備わってきたと感じています。
その上で次に目指せたらと思うのが、「デジタル寄り」の機能の充実です。具体的にはコンバージョンや売上へのダイレクトな貢献と効果の可視化、データクリーンルームといった、広告主様サイドの1stパーティーデータを組み合わせた仕組みづくりなど、ざっと見回しただけでも"研ぎ澄ましどころ"がたくさんあり、それができるとデジタル広告のフィールドでも戦えるようになっていくと感じています。
今後はこれらの機能を拡充させながら、TVerがマスとデジタルの良さを両方併せ持つ唯一無二の媒体であることを、業界へ広く示していけたらと思います。
〜テレビ局のプロが作った番組に最適なタイミングで配信〜
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