「視聴者が釘付けになったCMクリエイティブは?」2023年度上期CMクリエイティブCスコアランキングTOP20を発表
編集部
家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンへの「注視」を測るREVISIO(リビジオ)株式会社(東京都千代田区、以下REVISIO)が、2023年4月から9月の期間で視聴者の視線を釘付けにしたテレビCMのランキング「CMクリエイティブCスコアランキングTOP20」を公開した。
「CMクリエイティブCスコアランキング」概要
どのようなCMクリエイティブが、視聴者からよく見られたのか。2023年4月~2023年9月に、コア視聴層(男女13〜49歳)が注視したCMクリエイティブのランキングを「15秒CM」と「30秒CM」に分けて作成した。
本ランキングに使われている「クリエイティブスコア(Cスコア)」は、放送枠の平均的なCMの視られ方に対して、どれだけよく視られたかを評価する相対指標。時間帯や放送局の影響を極力排除して、クリエイティブの横比較ができるREVISIO独自の指標である。
【15秒CM編】
■1位は、NIコンサルティングの『NI Collabo 360「戦国武将をDX 稟議デジタル化で機動力アップ」篇』。
出演は橋本環奈。戦に悪戦苦闘し、追い込まれる武将のもとに突如現れる現代のDX軍師を橋本が演じた。「NI Collabo 360」を武器に、軍の機動力と団結力を高めるDXで勝利に導くというCM。
■2位は、UHA味覚糖の『UHA グミサプリ「鉄の女」篇』。
デヴィ夫人が起用され、SNSでも話題となった。⼀⾒強そうな「鉄の⼥」が鉄分不足に悩むあまり、周囲が驚く勢いで鉄分補給を試みる。そんなに大変な思いをしなくても、手軽に鉄分が摂取できる「UHAグミサプリ」の特徴を、デヴィ夫人の体を張った演技で印象付けたCM。
■3位は、QVCジャパンの『QVCジャパン「Qダンス」篇』。
2人の女性が無表情で軽快なダンスを踊る姿が印象的なCM。リズミカルな歌とダンスがクセになるCM。
※本ランキングは下記条件にて
関東で2023年4月~2023年9月に初回放送があり、かつ500GRP以上出稿の15秒・30秒CMを対象に、500GRP時点のCスコアでランキング。タイム出稿比率が100%のCMを除外し、同一企業が複数ランクインした場合は最もスコアが高いCMのみ掲載。
【30秒CM編】
■1位は、日清食品の『完全メシ「完全なるバランス」篇』。
大山のぶ代が声優時代のドラえもんの声にそっくりと話題になっている木村佳代とサンシャイン池崎が出演。木村が淡々と商品紹介するCMだが、「完全めし~」のセリフがまさにドラえもんを彷彿とさせ、インパクトの強いCMとなった。
■2位は、新生フィナンシャルの『レイク「HOT LIMIT」篇』。
お笑いコンビ・千鳥の大悟とノブが出演するCM。大悟は「レ」だけで「HOT LIMIT」を口ずさみ南国を楽しむ男を、ノブは南国リゾートのウェイターを演じた。
■3位は、花王の『アタック 抗菌EX「部屋干しゾンビ臭」篇』。
菅田将暉と黒沢かずこが出演。最後は黒沢が「ゾンビ臭もにおわない!」と歌いながらダンスをしているとゾンビのようになり、つられた菅田もゾンビのようになるという展開であった。
ピックアップCM【15秒編】
1位になったNIコンサルティング『NI Collabo 360「戦国武将をDX 稟議デジタル化で機動力アップ」篇』の毎秒での見られ方は下記表を参照。最も視線を集めた瞬間は中盤の7秒目、「NIコラボ!」という掛け声とともに橋本がアップになるシーンだった。後半11秒目の料金表示で注目が下がるが、その後、最後にかけて再び注目が上がった。
ピックアップCM【30秒編】
次に30秒編で1位になった日清食品の『完全メシ「完全なるバランス」篇』の毎秒での見られ方は、下記表を参照。最も注目されたのは、木村が「美味しい〜」とドラえもんと似た声を出した後、顔がドアップになるシーン。全体的に後半にかけて注目が高まる理想的な波形となった。
クリエイティブスコア(Cスコア)について
CスコアはCMクリエイティブを評価する指標である。
例えば、Cスコア150のクリエイティブAとCスコア100のクリエイティブBがあった時、放送局や時間帯の影響を極力排除すると、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価できる。