ビデオリサーチ、視聴率サンプルからの動画視聴測定結果を発表!約半数が自宅内でスマホ動画配信利用
編集部
株式会社ビデオリサーチ(本社:東京都千代田区)は、関東地区の1,378人を対象とした、自宅内でのスマートフォンでの動画視聴測定を実施した。
生活者のメディア視聴環境が多様化する中、当社は従来のテレビ視聴率だけでなく、コネクテッドTV(CTV)やPC、スマートフォン・タブレットなどモバイル端末での動画配信プラットフォーム(TVerやYouTubeなど)の利用実態の把握を目指し、より正確な動画視聴測定データ提供に向け、視聴率測定領域の拡張に関する取り組みを行っている。この取り組みは2024年4月に関東地区にてβ版※の提供を開始し、2025年10月から全国32地区で正式にサービス化を予定しており、今回のスマートフォンでの動画視聴測定はその一環となる。
※β版=関東地区2,700世帯の半数程度のサンプル数での調査データを想定(対象サンプルは偏りを防ぐためランダム抽出)
■約半数が、自宅内で週に1分以上、スマートフォンで動画配信プラットフォームを利用
個人全体では45.8%と、1週間で約半数の人がスマートフォンで動画配信プラットフォームを利用しており、ターゲット別では男女4~12才、女性20~34才それぞれ、6割弱の人が利用していることがわかる。スマートフォンでの動画視聴割合とテレビ視聴割合は必ずしも比例しておらず、メディアの使い分けが行われている様子がうかがえる。
※集計期間:2023年9月4日(月)~2023年9月17日(日)の2週間
※調査対象:関東地区1,378人
※上記は集計期間の2週間のデータを1週単位で算出し平均させたもの
※テレビ視聴はリアルタイム視聴とタイムシフト視聴のいずれかで1分以上視聴した割合
■動画配信プラットフォームの利用時間帯は、19才以下の若年層は朝と夕方~夜の視聴が最も多く、男女20~34才は22~24時台の利用が多い
若年層の視聴に大きな特徴があり、男女4~12才で朝(7時台)と夕方から夜にかけて(16~22時台)、男女13~19才で夜(19~22時台)において、スマートフォンによる動画視聴の割合が他の年代と比較して高くなっている。男女ともに20~34才が日中を通じてスコアが高く、22~24時台の利用が多いです。男性は23時台、女性は22時台でピークに達している。テレビ視聴の多い時間帯(19~23時)は、スマートフォンでの動画視聴も増える傾向にあり、コンテンツ視聴経路の多様化によって、家族それぞれが自分の好むコンテンツを異なるデバイスで視聴していることがうかがえる。
■各属性別の自宅内におけるスマートフォンでの動画プラットフォーム利用時間帯
※集計期間:2023年9月4日(月)~2023年9月17日(日)の2週間
※調査対象:関東地区1,378人
※集計期間の2週間のデータを時間帯毎に平均させたもの
掲載データの測定概要
今回は視聴率調査において進めている動画視聴測定の取り組みにおいて、関東地区の1,378人を対象として測定している。
■株式会社ビデオリサーチ
株式会社ビデオリサーチは、テレビも含めた動画ビジネスを支えるデータ&システム会社。テレビ視聴率データを提供する調査機関として1962年に設立し、以来、日本国内におけるテレビ視聴率調査をはじめとした各種メディアデータやマーケティングデータなど最先端のデータを提供し、企業のマーケティング課題解決のトータルサポートを行っている。
■動画視聴測定データについて
統計学に基づく、代表性の高い視聴率調査対象世帯/個人のデータを活用している。テレビ視聴率調査は放送エリアに合わせ全国32地区で調査を実施しており、今回のデータも同じ視聴率調査対象サンプルから取得するため、2025年10月からは32地区個別での分析のほか、32地区を束ねて全国の視聴状況を算出することも可能である。
■測定方法:当社のテレビ視聴率調査対象世帯に対し、従来の視聴率測定機に加え、動画測定用のセンサーを新たに設置することでコネクテッドTVやPC・モバイル端末別での動画視聴を測定
■提供時期:2024年4月~β版提供開始予定関東地区2,700世帯の半数程度のサンプル
2025年10月~正式サービス化予定全国32地区10,700世帯、約25,000人
■動画視聴測定データで把握できること
①自宅内におけるPCやモバイル端末での動画配信プラットフォームの利用実態の把握
個人が所有するPCや、スマートフォン・タブレットなどモバイル端末での動画配信プラットフォームの利用実態を個人単位で測定しており、自宅内の動画視聴をターゲット別・時間帯別に把握することが可能となる。
②生活者の自宅内における視聴行動データの把握
テレビ視聴率調査の特性を紐付けているため、調査地区や世帯構成による利用状況の差異や、曜日時間帯による傾向の把握など、生活者の自宅内における動画視聴行動の詳細なデータも確認することができる。
③テレビの放送視聴、CTVの動画配信プラットフォーム利用など、視聴経路を組み合わせた分析が可能
テレビ視聴率調査による放送視聴状況と、コネクテッドTVでの動画配信プラットフォーム利用状況のデータを比較、分析することが可能となる。特定の動画配信プラットフォーム利用者が好むテレビ番組や、テレビをよく見る人が利用している動画配信プラットフォームなど、放送と動画を掛け合わせた分析を行うことで、マーケティングにおけるターゲット獲得に向けた効果的な組み合わせを確認できる。