読売テレビアナウンサーが視覚障害者向けに「プロ野球選手名鑑」の音訳ボランティアを実施
編集部
読売テレビでは、社会貢献活動の一環として、アナウンサーたちが「声」を通して視覚障害者を支援する活動「音訳ボランティア」に初めて取り組み、平松翔馬アナウンサー、諸國沙代子アナウンサー、大野晃佳アナウンサーが参加した。
「音訳ボランティア」とは、視覚に障害のある方のために、活字で書かれている書物や刊行物の内容を分かりやすく音声にして伝える活動のこと。今回、読売テレビは、京都市で長年にわたって音訳ボランティア活動を行うNPO 法人「ロバの会」に働きかけ、報知新聞社が発行する「2023観戦ガイド プロ野球選手名鑑」の音訳に協力。3月15日に完成した音訳データを同会に渡した。
ロバの会が音訳するコンテンツは、新聞記事、小説、教科書、百貨店の通販カタログなど多岐に亘り、その中でも「プロ野球選手名鑑」の音訳は、目の不自由な野球ファンに好評を得ている。これまで同会ではセ・パ12球団の数百人分のチーム情報や選手プロフィールの情報などを読み上げる膨大な作業をボランティアスタッフで分担して行ってきたが、今年はそのうちのセントラル・リーグの6球団分の音訳を読売テレビアナウンサーが行った。
普段から野球中継や報道情報番組などでプロ野球に関わっているアナウンサーたちにとっても、「音訳」は全く初めての作業。番組出演やプロ野球キャンプ取材など業務の合間を縫って、音訳用の専用ソフトの使い方を習熟。視覚障害者の方が聴き取りやすい発声方法や読み方のスピードなどを試行錯誤しながら、自分たちで機械を操作して録音作業を行った。
今回、アナウンサーたちが音訳したデータは、「ロバの会」スタッフが担当したパ・リーグ6球団分の音訳データと一緒にCDに収録され、同会を通じて希望する視覚障害者の方々に配布されるほか、国会国立図書館にも「視覚障害者等用データ(DAISY図書)」として提供される予定。
NPO法人「ロバの会」
1975年に「京都朗読奉仕会」として発足。視覚障害者のための情報提供を目的とする特定非営利活動法人。読者登録をされた全国約2000名の目の不自由な方々に、新聞・雑誌・単行本などを音訳したCDを無料で貸し出す活動を行っている。 現在、音訳や編集に関わるボランティア会員は約40名。毎週水曜日に京都市中京区の事務所にボランティアが集まり、CDの梱包や発送などの作業を行っている。ボランティア会員とともに、音訳図書の読者(利用者)の登録も受け付けている。
■■「ロバの会」事務所
■電話 075-821-0844(水曜日10:00~15:00)
■メール info@npo-roba.org