2022年 年間CMクリエイティブCスコアランキングTOP30を発表【中規模出稿企業編】
編集部
REVISIO株式会社(所在地 東京都千代田区、以下REVISIO)は、テレビCMを中規模出稿している企業に絞り、2022年年間で視聴者の視線を釘付けにしたテレビCMクリエイティブのランキング「2022年年間CMクリエイティブCスコアランキングTOP30【中規模出稿企業編】」を公開した。
どのようなCMクリエイティブが視聴者からよく見られたのかを明らかにするため、2022年1月1日〜2022年12月31日(2022年1年間)の、コア視聴層(男女13〜49歳)が注視したCMクリエイティブのランキングを作成した。
このランキングでは2022年の年間テレビCM出稿量が2500GRP未満の企業(=中規模出稿企業)かつ2022年に関東で初回放送があり500GRP以上出稿された15秒/30秒CM年末年始やW杯開催時の通常と異なる見られ方をする期間に出稿開始したCMを除外したものを対象としている。条件にあてはまるCM数は339CMだった。
ランキングに使われている「クリエイティブスコア(Cスコア)」は、クリエイティブを評価するためのREVISIO独自の指標。Cスコアは、クリエイティブの良し悪しを知るために活用されている。また、REVISIOウェブサイトにて50位までのランキングも公開されている。
2022年年間CMクリエイティブCスコアランキングTOP30 【中規模出稿企業編】(セグメント:男女13~49歳)
■上位にランクインしたCMの特徴
1位はヒノキヤグループの『Z空調「全館空調だな」篇』だった。『Z空調』の発売以来CMに起用されている斎藤工と今回が初出演となる山本耕史が本人役で共演している。すべてのセリフでお互いの名前を呼び合う“フルネーム呼び捨て構文”でのやり取りが、独特な世界観を醸し出し、2022年11月7日に本CMが放送されるとネットでもすぐ話題になった。両者が出演した「シン・ウルトラマン」の世界と重なり合わせてみる視聴者も多かったようだ。
2位は、ルーデルの『ブルーロック Project: World Champion「三笘薫参戦! ワールドチャンピオンになるために!」篇』。新作ゲームのCMキャラクターとゲーム内のプレイヤーキャラクターに起用された三笘薫選手。CMの放送開始が2022年11月5日で、サッカーWカップが同月20日から始まった。三笘選手のWカップでの活躍が相乗効果となり、視聴者の目線を奪ったものと考えられる。
3位は、玉川衛材の『フィッティ「マーチ」篇』だった。NHKの11代目うたのおにいさんとして活躍した横山だいすけと女優の吉川愛が共演するCM。横山だいすけが歌う運動会ではおなじみの行進曲「ボギー大佐」の替え歌が耳馴染みよく、視聴者によく見られたようだ。
中規模出稿企業は、以前発表した大規模出稿企業に比べて、CM制作本数は少なめだが、制作の工夫次第で注視されるクリエイティブが作れることがわかる。
■1位の『Z空調「全館空調だな」篇』は何秒目が一番注目された?
このCMは、前述したとおり斎藤工と、山本耕史が本人役で共演している。REVISIO計測による1秒毎のデータをみてみると、一番みられたシーンは冒頭の1秒目だったが、すべてのセリフでお互いの名前を呼び合う“フルネーム呼び捨て構文”が最後まで視聴者の目を惹きつけた。下降傾向になりがちな多くのCMと比べ、後半まで高い水準を維持していることがわかる。
■クリエイティブスコア(Cスコア)について
CスコアはCMクリエイティブを評価する指標。例えば、Cスコアが150のクリエイティブAと100のクリエイティブBがあったとき、放送された番組の影響を除くと、クリエイティブAはクリエイティブBの1.5倍注視されたと評価できる。