「2021年度(第49回)映像情報メディア学会・技術振興賞」発表
編集部
一般社団法人・映像情報メディア学会は、4月27日(水)に理事会を開催し、「2021年度(第49回)映像情報メディア学会・技術振興賞」を発表した。
映像情報メディア学会は、映像情報メディアに関する学理および技術の進歩向上普及を図り、国内における映像情報メディアの発達に寄与することを目的に活動。同活動の一環として、毎年、選奨委員会を設け、丹羽高柳賞、技術振興賞、鈴木記念奨励賞、藤尾フロンティア賞、ハイビジョン技術賞の各賞を慎重な選考のうえ選奨を行ない、賞状や賞牌等を贈呈している。
丹羽高柳賞、技術振興賞は、映像情報メディアに関し優れた業績をあげられた方々を表彰し、これらの分野における基礎的研究の振興と、その応用の促進に資するために設けられたもの。また鈴木記念奨励賞は、本学会冬季大会(2021年12月15日~17日)において優秀な内容の講演を行った新進の科学者・技術者を表彰。そして映像情報メディア未来賞は、映像情報メディアに関連する新しい分野において、今後大きな効果が期待される研究・開発・創作・普及等を行った個人またはグループの中から選定される。
なかでも技術振興賞は、進歩開発賞(現場運用部門・研究開発部門)、コンテンツ技術賞に分かれ、それぞれ表彰される。2021年度(第49回)映像情報メディア学会・技術振興賞受賞者は以下の通り。
「2021年度(第49回)映像情報メディア学会・技術振興賞」受賞者
■進歩開発賞(現場運用部門)
運用、開発、製造等の現場において、映像情報メディアに関する方式、システム、機器、デバイスの有益な改良、あるいは運用・技術管理面での優れた考案を行い、実用に供し、顕著な効果を示したもの。
クラポ開発グループ
小池中、杉田佳則(日本テレビ)、榊原毅(NEC)
WEBブラウザ上で動作する素材アップロードツール「クラポ」の開発
次世代情報カメラプロジェクト
代表:峯武史、松永政孝、鈴木健司君(フジテレビ)
災害情報カメラ収録システム「TOREZO」の開発~日本全国に広がる情報カメラ映像の自動送出を実現~
【関連記事】フジテレビ、「災害情報カメラ収録システム“TOREZO”」「AI画像解析アプリ“メタロウ”」映像情報メディア学会・技術振興賞2部門で受賞
日本テレビAI 社内開発チーム
代表:篠田貴之(日本テレビ)
AI制作支援システム「エイディ」の社内開発と運用
■進歩開発賞(研究開発部門)
研究開発、設計等の部門において、映像情報メディアに関する研究・開発により、斬新な方式、システム、機器、デバイス等を完成あるいは実用化し、顕著な効果を示したもの。
音のVR アプリ開発チーム
堀内俊治、大久保翔太、小林達也(KDDI 総合研)
特定空間フォーカス型360度動画再生アプリ「音のVR」の開発と実用化
AI 活用プロジェクト
白坂典義、湯原光泰、武田篤(フジテレビ)
AI画像解析アプリ「メタロウ」の開発~コンテンツの価値向上を目指して~
■コンテンツ技術賞
コンテンツ制作(放送番組、データ放送、インターネット配信、Webコンテンツ、ゲームなど)において、技術的な創意工夫により制作技術の分野に新機軸、あるいは顕著な改善をもたらしたものであり、その技術を活用してコンテンツの効果を著しく高め且つ公開(研究会等での発表を含む)されたもの。
青木貴則・中川清志・吉本藍(TBSアクト)
照明・電飾ソミュレーションCG システム「3Dイルミリンク」