岩手・宮城・福島ANN3局が共同制作した『震災14年 あの日のこどもたちは』が放送
編集部
岩手・宮城・福島ANN3局が共同制作した『震災14年 あの日のこどもたちは』が、株式会社東日本放送(以下、khb)にて放送される。
2011年3月11日、当時は幼かったこどもたちが、14年の月日を経てそれぞれの記憶を胸に“あの時があったからこそ”選択した人生を歩んでいる。「あの日のこどもたち」が今何を思い、何を感じ、どんな壁に直面しているのか。ジャーナリストの柳澤秀夫さん(福島・会津若松市出身)が岩手・宮城・福島で取材した。
■岩手 津波から非難したあの日 伝承施設で語り続ける
釜石市で出会ったのは、当時中学生だった女性。日頃の防災学習や訓練のおかげで、津波から逃れることができた。高校卒業後は山梨の大学に進学したが、卒業と同時にUターン就職。今は市内の震災伝承施設で、訪れる人たちに当時の様子を伝え続けている。故郷の語り部として生きる、彼女の思いに迫る。

■宮城 大川小の「奇跡の少年」母校の隣に交流地点を
児童・教員合わせて84人が犠牲となった、石巻市の大川小学校。助かった男性は「奇跡の少年」と報じられ、注目されてきた。そのことに葛藤を抱えメディアから距離を置いたこともある。今は震災遺構となり、多くの人たちが訪れる母校。その隣で交流拠点を作るプロジェクトを始めた、男性の活動を取材した。

■福島 故郷に戻り働く町職員 自宅解体して次への一歩
双葉町では、町の職員として働く女性を取材。福島第一原発の事故により、小学4年生の時に避難を余儀なくされた。震災から14年を迎えて、帰宅困難区域にある自宅はまもなく解体が始まる。思い出が詰まった場所がなくなることに、悲しみを感じながらも次への一歩を進もうとしている。

■概要
番組名:岩手・宮城・福島ANN3局共同制作『震災14年 あの日のこどもたちは』
放送日時:2025年3月11日(火)14時53分~
放送エリア:宮城県・岩手県・福島県ローカル
出演:柳澤秀夫(元NHK解説委員)・鈴木奏斗(khbアナウンサー)・今井悠貴(IATアナウンサー)・高橋ひかり(KFBアナウンサー)