「木村拓哉」「宇多田ヒカル」ら複数の国と地域で首位!ビデオリサーチ、アジア・アメリカ12の国と地域で「日本のタレント・アーティスト」人気度を調査
編集部
株式会社ビデオリサーチ(以下、ビデオリサーチ)は、日本のコンテンツ制作の発展に貢献することを目的に、アジア・アメリカ12の国と地域で、一定の世帯所得を有し、有料ストリーミングサービスプラットフォームの視聴が可能な男女15~59歳を対象に、日本のタレントとアーティストの人気度調査を実験的に行った。ビデオリサーチは、今後も当調査についてさらなる研究を進め、タレント価値指標の拡充に向けてサービス化の検討を目指す。
トピック
■タレント部門
・東アジアでは、現地でのテレビドラマ放送の歴史から「木村拓哉」が複数の国と地域で人気
・東南アジアでは、「木村拓哉」に加え、世界で活躍する「真田広之」「渡辺謙」が上位に
・アメリカでは、ドラマ『SHOGUN 将軍』で話題の「真田広之」が上位。ストリーミングサービス作品の影響が大きい
■アーティスト部門
・東アジアでは、「宇多田ヒカル」が上位。バラードが魅力のアーティストが支持されている
・東南アジアでは、「AKB48」など各地で活動を展開するアイドルグループが人気
・インド・アメリカでは、人気アニメ主題歌を歌う「LiSA」が上位。他にもメタル系など多様な音楽性への注目度が高い
タレント部門
■東アジアでは、現地でのテレビドラマ放送の歴史から「木村拓哉」が複数の国と地域で人気
「木村拓哉」の人気度が中国、台湾、香港で1位を獲得。『ロングバケーション』や『ラブジェネレーション』など、テレビドラマの役柄を通じて視聴者に親しみや共感を与える魅力、そして高い演技力に対する信頼が人気を集めているようだった。また、Weiboなど各国SNSを活用したタレント本人の言葉での交流により、ファン層の幅広さと熱量を保つ要因にもなっていると推察される。
■東南アジアでは、「木村拓哉」に加え、世界で活躍する「真田広之」「渡辺謙」が上位に
「木村拓哉」の人気が高く、東アジアと同様に長年の放送実績と作品への共感が人気を集めている傾向にある。「真田広之」「渡辺謙」などアメリカを拠点に活躍するベテラン俳優は、マレーシア、フィリピン、シンガポールなど英語圏で上位にランクイン。また、「新木優子」が複数の国と地域で上位となっており、Amazonオリジナル映画『不都合な記憶』出演、海外高級ブランドのアンバサダー就任など、映像作品やファッションなど多方面での活躍により人気を集めている様子がうかがえる。
■アメリカでは、ドラマ『SHOGUN 将軍』で話題の「真田広之」が上位。ストリーミングサービス作品の影響が大きい
ハリウッドやストリーミングサービスを通じた映画・ドラマでの活躍がタレントの人気に大きく影響を与えている傾向がうかがえる。「真田広之」は、自身のプロデュース・主演ドラマ『SHOGUN 将軍』が、アメリカの優れたテレビ番組などに贈られる第76回エミー賞で歴代最多の18部門受賞という快挙を達成し、作品の評価も人気に影響したと考えられる。
アーティスト部門
■東アジアでは、「宇多田ヒカル」が上位。バラードが魅力のアーティストが支持されている
台湾、香港の1位をはじめ「宇多田ヒカル」が上位にランクインしている。2022年に配信され、日本だけでなくアジアを中心に世界的に人気を集めたNetflixのドラマ『First Love 初恋』では、彼女の楽曲が使われており、作品の人気と比例していることも考えられる。また、「宇多田ヒカル」のほかにも、バラードが魅力のアーティストが支持を集めているようだった。
■東南アジアでは、「AKB48」など各地で活動を展開するアイドルグループが人気
特にインドネシアやタイでは「AKB48」や「HKT48」の人気が高くなっている。アジア各地でのイベントや現地に姉妹グループ(BNK48、JKT48など)が存在していることにより、アイドル文化や音楽が人気を集めていると考えられる。
■インド・アメリカでは、人気アニメ主題歌を歌う「LiSA」が上位。他にもメタル系など多様な音楽性への注目度が高い
アニメ『鬼滅の刃』の主題歌を歌う「LiSA」が上位にランクイン。特にインドは2024年国内最大のアニメイベント「コミコン」が話題になるなど、アニメ映画やアニソンへの人気が高まっている様子がうかがえる。また、アメリカは2016年に米ビルボード総合アルバムチャートで39位にランクインし、世界のメタルロックファンから支持される「BABYMETAL」が1位になるなど、日本のアニメやロック、ポップスといった異なる音楽スタイルが幅広く受け入れられている。
■調査概要
▼調査期間
2024年7月17日(水)~25日(木)
▼調査地区
中国(北京・上海)、韓国、台湾、香港、インドネシア、マレーシア、フィリピン、シンガポール、タイ、ベトナム(ハノイ・ホーチミン)、インド(デリー・ムンバイ)、アメリカ(N.Y・LA)
▼調査対象
一定の世帯所得を有し、有料ストリーミングサービスプラットフォームの視聴が可能な男女15~59歳
▼有効標本数
12,000サンプル(各国1,000サンプル)
※男女各15~19歳/20~29歳/30~39歳/40~49歳/50~59歳(各100サンプル)
▼調査手法
Web調査
▼対象タレント数
タレント194名、アーティスト162組
▼質問内容
タレント・アーティストの認知・好意、利用動画配信サービス、日本の映画・ドラマ・バラエティー視聴経験と視聴方法