中京テレビ、三井物産グループのエクオルと連携した「StudyJam」の活用事例を公開
編集部
中京テレビ放送株式会社と三井物産グル-プの株式会社aequol(エクオル)は、「StudyJam(スタディジャム、略称:スタジャム)」の活用について、高校生とオンライン形式で壁打ち会議を開催した。
StudyJamは、高校生から簡単にフィードバックがもらえるサービスのこと。2024年7月19日の会議では、日本全国の高速バスなどを予約・決済できる予約サイト「WILLER TRAVEL」(以下「WILLERサイト」、サイト運営:WILLER MARKETING株式会社)を高校生に触ってもらいながら、StudyJamをどう活かせるか探った。その様子とともに、StudyJamの活用ポイントと企業担当者・参加生徒の声を紹介する。
■概要
▼テーマ
この夏休み、友達と行く東京ディスニーランド旅行をWILLERサイトを使って計画してみよう!
▼目的
現役高校生にWILLERサイトを触ってもらい、使い勝手をヒアリング
▼参加者
全国各地の高校生徒11名
■プログラムの流れ
【約2週間前】
運営からStudyJam公式LINE登録生徒に向けてアンケートを配信
↓
生徒からLINEにてアンケートの回答
↓
【1週間前】
プログラム参加の募集開始
↓
参加生徒決定
↓
本番当日
StudyJam活用ポイント
StudyJamでは大きく3つのことが実施できる。
①高校生への質問(アンケート)
②高校生との壁打ち(デプスインタビュー)
③高校生向けプロモーション
■高校生への質問(アンケート)
StudyJam公式LINEより、企業担当者が聞きたいことを高校生150人に、一問一答形式で質問したところ50名以上の回答があった。今回の質問項目は、旅行への興味関心の有無や予算・交通手段など。企業担当者が希望する項目について、今の高校生を対象に好きなだけ調査できる。
■高校生との壁打ち(デプスインタビュー)
オンラインで生徒が操作しているサイトを画面共有し、「何につまずいているのか?」「この後どのような操作が必要なのか?」など、操作でつまずくポイントを可視化した。
またサイトを操作して不便と感じた点(=ダメ出しポイント)をヒアリング。実施後には、当日振り返ってみて改めて感じた、高校生目線での改善案や率直な意見をLINEメッセージにて収集した。
ほかにもStudyJamは、テストマーケティングやサンプリングなども実施できる。
■高校生向けプロモーション
公式LINEにて、18歳以下向けのプラン案内を配信。
指定の文に加えて画像なども配信できる。
StudyJam実施の感想
企業担当者の声(WILLER MARKETING株式会社)
・旅行や移動に使用する金額感が全くつかめていなかったが、StudyJamを通じて学生の実態や現状を知ることができた
・直接サイト画面を見ながら高校生が何につまずいているのか把握できた
・高校生からいただいた意見をもとに改善可能な部分を最適化した
参加生徒の声
・今回の取り組みで、「今後WILLERのバスやツアーを利用したい」と思った(参加生徒の約7割が回答)
・バスの価格の違いなどが分かり、選択肢の幅が増えた
・バスの予約をしたことがなかったため、担当者からわかりやすく教えてもらって「自分1人でもできそうだ」と思った
・大きな会社でも自分達(生徒)の視点を聞いてみて、改善していくのだと思った
■StudyJamとは
「StudyJam(スタジャム)」は、高校生コミュニティ構築を支援。Z世代をはじめとした、若者へのアプローチに課題を感じている企業担当者向けのサービスとして活用されている。
主な機能は、次の3つ。
▼インタビュー
個別チャットや座談会で深堀り。
▼サンプリング
商品やサービスを実際に体験。商品の原体験を創る場にもできる。
▼拡散
スタジャム登録生が身近な人やSNSを通じ、商品を発信してくれる。
その他・オプションとしてPRやキャンペーン施策を連携させた相談も可能。また、新たな販促コンテンツの制作(ショート動画、SNS運用、PR動画制作など)にも対応している。
■高校生募集の流れ
StudyJamは全国の学校現場と連携して高校生を募集しており、全国各地の高校生が在籍、登録数を拡大中。学校現場の先生から、生徒に登録案内を促す仕組みとなっている。昨年来、愛知県や広島県等と連携し、学校の壁を越えた探求型学習の支援など、高校生が実社会と繋がる機会の提供をすべく取り組んできた。学校現場に負担をかけない「探求学習」「次世代インターンシップ」として、さまざまな高校への導入を目指す。