写真左から)テレビ長崎 代表取締役社長 大澤徹也氏、バイウィル 代表取締役社長 下村雄一郎、佐世保市長 宮島大典氏、十八親和銀行 取締役頭取 山川信彦氏、佐世保市水道局 局長 中島勝利氏

10 FEB

佐世保市、佐世保市水道局、十八親和銀行、テレビ長崎、バイウィルの5者がゼロカーボンシティ実現を目指し、連携協定を締結

編集部 2025/2/10 17:00

長崎県佐世保市(以下、佐世保市)、長崎県佐世保市水道局(以下、佐世保市水道局)、株式会社十八親和銀行(以下、十八親和銀行)、株式会社テレビ長崎(以下、テレビ長崎)と、日本全国47都道府県のカーボンニュートラル実現を目指す株式会社バイウィル(以下、バイウィル)の5者による、佐世保市内におけるカーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーの実現に向けた連携協定を締結した。

5者は本協定をもとに、J-クレジット(※)をはじめとする環境価値の創出・流通や、新たな事業・サービスの創出に取り組む。

※J-クレジットとは、森林経営、省エネ設備の導入や再生エネルギーの活用等、事業者による脱炭素活動により得られたCO2等の温室効果ガスの排出削減量や吸収量を「クレジット」として国が認証したもの。発行されたクレジットは他の企業等に売却することでき、購入者はカーボンオフセットなどに活用することができる。

■連携内容

5者は、地域におけるカーボンニュートラルおよびサーキュラーエコノミーの実現に寄与することを目的として、以下の事項について協力する。

1.佐世保市及び佐世保市水道局の職員並びに佐世保市内の団体及び事業者に対する、J-クレジット活用をはじめとする脱炭素化に向けた啓発活動

2.J-クレジットなどの環境価値に関する情報・サービス・ノウハウ等の提供

3.環境価値を活用した取組の対外発信やプロモ-ションに関する事項

4.その他、本協定の目的に資すると当事者が認める事項

■連携体制と今後の展望

バイウィルは、佐世保市におけるJ-クレジット創出プロジェクトの登録・申請からモニタリング、創出したクレジットの販売までを一貫して支援。販売に関しては、十八親和銀行とテレビ長崎が協力し、販売先を開拓する。

また、佐世保市域内において、佐世保市水道局が管理する水源涵養林を含めた市有林と一部の民有林のCO2吸収量を、J-クレジット化する取り組みから進め、その後他の創出方法(方法論)に広げていく予定。

佐世保市のカーボンニュートラル実現を目指し、5者で連携してJ-クレジットの創出および流通を進めていく。

■締結の背景

佐世保市は、2022年2月17日に「ゼロカーボンシティ宣言」を行い、2050年までにCO2排出量の実質ゼロを目指すことを表明。実現に向けては、域内の森林保全、再生可能エネルギー由来の自主電源確保やエネルギーシフトの推進、更にカーボンニュートラルポートの実現などを積極的に検討している。2024年からはJブルークレジット「みんなでつくる佐世保九十九島の藻場造成」も販売。

また、脱炭素に関する環境教育や環境学習の活動を、「させぼエコラボ」等を通じて市内事業者や市民に発信することで、佐世保市全体の脱炭素化を促進させている。

今回、市内の森林によるCO2吸収量と、今後導入する可能性のある再生可能エネルギーを活かし、さらなる脱炭素化を進めるべく、J-クレジットの創出に着手することとなった。

バイウィルは、テレビ長崎と2024年8月に顧客紹介契約を締結し、ともに地域の脱炭素を目指した。今回、佐世保市において脱炭素に向けた新たな取り組みとなるJ-クレジット創出・活用を強力に進めるべく、水源涵養林を管理する佐世保市水道局と、地域脱炭素を促進するべく十八親和銀行の協力を得て5者による本連携協定に至った。

▼参考
佐世保市“「ゼロカーボンシティ宣言」を表明しました。”
https://www.city.sasebo.lg.jp/kankyo/zeroca/zerocarbon.html

佐世保市“Jブルークレジット「みんなでつくる佐世保九十九島の藻場造成」購入申込募集開始”
https://www.city.sasebo.lg.jp/nourinsuisan/suisank/bluecarbon.html

佐世保市地球温暖化防止活動センター「気づく・つながる・作り出す・させぼエコラボ」
https://sasebo.ecollabo.org/