05 FEB

阪神淡路大震災から30年、関西の民放6局とNHK大阪放送局が震災関連映像を無料上映

編集部 2025/2/5 15:00

関西の民放6局とNHK大阪放送局は共同で、阪神淡路大震災の伝承と将来起こりうる災害に備えた連携をテーマにプロジェクトを実施する。その活動の一環として、2月22日(土)から28日(金)の7日間にわたり、神戸元町映画館で各局が制作した震災関連映像の無料上映会とトークイベントを実施する。

優れたテレビドキュメンタリーを生み出してきた伝統をもつ関西のテレビ局。震災直後の作品から最新作まで、30年間の放送の中から、厳選した作品を一挙上映する。

会場:元町映画館
日時:2月22日(土)~28日(金)19~21時
料金:入場無料

■証言1.17 ~被災局のあの日 そして未来へ~

株式会社サンテレビジョン(以下、サンテレビ)は、最終日の2月28日(金)に2025年1月17日に放送したドキュメンタリー「証言1.17 ~被災局のあの日 そして未来へ~」を上映し、ナレーションを担当したアナウンサーがトークショーを実施する。

1995年1月17日、激震地神戸に本社を置くサンテレビは停波の危機にさらされていた。本社の倒壊を免れ、自家発電で放送を継続。職員たちが次々と駆け付け、8時14分に緊急放送を開始。その後、停波の危機を回避したサンテレビはCMをカットし、6日間計106時間29分にわたる特別放送を行った。

あの時、アナウンサー・記者・カメラマン・技術職の職員はどう行動し、どんな教訓や反省を得たのか。当時の関係者の教訓や次の災害へのメッセージを伝える。

■無料上映会について

▼2月22日(土)<毎日放送>
『阪神・淡路大震災 ドキュメンタリーで振り返る30年前と今 Episode3 菅原通3丁目の人々の場合』(2025年放送/60分)
『あの日あの場所、あの人と』(2025年放送/40分短縮版)
トーク/澤田隆三(プロデューサー)橋本佐与子(プロデューサー)

▼2月23日(日)<関西テレビ>
伝える震災30年 第三夜『想いをたずねて~父子が歩んだ30年~』(2025年放送/97分)
トーク/長谷川元気(震災遺族)迫川緑(ディレクター)

▼2月24日(月)<読売テレビ>
『おうち~神戸母子寮の2年5か月~』(1997年放送/50分55秒)
『時計の針~亡くした母へ~阪神・淡路大震災29年~』(2024年放送/42分)
トーク/堀川雅子(プロデューサー)上馬場(ディレクター)

▼2月25日(火)<NHK大阪>
『未来は今 ~10years old,14years after~』(2009年放送/88分)
トーク/森山未來(俳優・ダンサー)京田光広(プロデューサー)井上剛(ディレクター)

▼2月26日(水)<朝日放送テレビ>
『記憶のバトン』(2021年放送/26分)
『日本のチカラ100年先に残す絵本を作ろう~阪神淡路大震災から30年~』(2025年放送/26分)
トーク/中嶋洋子さん(画家・アトリエ太陽の子代表)喜多貴嗣(ディレクター)

▼2月27日(木)<テレビ大阪>
『ドキュメンタリー7 6年3組の大震災 30年 記憶の溝』(2025年放送/24分)
『特集 その時テレビは何を伝えたか?いま何を伝えられるのか?』他(2025年放送/13分30秒)
トーク/杉野じんべえ(演出家)山崎將(ディレクター)加守哲朗(アナウンサー)

▼2月28日(金)<サンテレビ>
『証言1.17 ~被災局のあの日 そして未来へ~』(2025年放送/82分)
トーク/小浜英博(プロデューサー)榎木麻衣(アナウンサー)

■守りたい、だから伝える

阪神淡路大震災の伝承と将来起こりうる災害に備えた連携をテーマに、関西の民放6社とNHK大阪放送局が共同のプロジェクトを立ち上げた。共通テーマは「守りたい、だから伝える」。地域の人々の命を守り、過去の経験から学び次世代へつなげるために各局が連携。プロジェクトでは合同で勉強会を開催。局の垣根を越えて、災害を「風化」させず明日へつなげていく。

▼詳細
https://www.shinsai30.com/