博報堂DYメディアパートナーズ×Hakuhodo DY ONE、Googleのオープンソース「MMM」を自社の「Analytics AaaS」と連携し活用開始
編集部 2025/1/31 17:30
株式会社博報堂DYメディアパートナーズ(以下、博報堂DYメディアパートナーズ)と株式会社Hakuhodo DY ONE(以下、Hakuhodo DY ONE)は、Googleが提供するマーケティング・ミックス・モデリング(以下、MMM)プロダクト「メリディアン(※1)」を自社ソリューション「Analytics AaaS」に活用し、「Analytics AaaS powered by Meridian」として新たに提供を開始した。
ソリューションについて
このソリューションは、Hakuhodo DY ONEがGoogleから日本およびAPACの両地域においてメリディアン認定パートナーに選定されたことを受けて提供が可能となった(※2)。認定パートナーにはGoogleから詳細な出稿データが提供される。このデータを活用することで、広告効果測定の正確性を向上させ、広告主のデータ収集にかかる負担を軽減することが可能となる。
“Analytics AaaS”は、博報堂DYメディアパートナーズが提唱する、広告主の広告効果最適化を通して事業成長に貢献する次世代型モデル「AaaS」(※3)のソリューションのひとつ。MMMにより、広告主のメディアやマーケティングの投資配分最適化や目標達成のためのKPI設定を提供する。
博報堂グループの実績
博報堂DYグループは、10年以上にわたりMMMの提供実績を持ち、先進的な研究成果を積み重ねてきた。2023年9月には、Google Japanと協働し、MMMの実践的な活用方法をまとめたガイドブックを公開するなど、業界をリードする取り組みを行っている。また、経験豊富なデータサイエンティストチームを編成し、高度な分析サービスを提供する体制を整えている。
さらに、博報堂DYグループは、日本およびAPAC地域でのMMMサービス提供能力が評価され、Googleのメリディアン認定パートナーに日本およびAPACの両地域で選定された。(リリースリンク)
この認定を受け、博報堂DYグループは「メリディアン」を自社ソリューション「Analytics AaaS」に活用し、「Analytics AaaS powered by Meridian」として新たに提供を開始した。本ソリューションを通じ、MMMに基づいたメディアインサイトの提供や、マーケティングROIを最大化するメディアプラニングを、日本をはじめとするAPAC各国へ順次展開していく。
■新ソリューション「Analytics AaaS powered by Meridian」の特徴
▼Google出稿データの詳細な活用
認定パートナーに提供される「Google広告」や「DV360」の詳細なデータ(出稿データ、YouTubeリーチ&フリークエンシーデータ、検索ボリュームデータなど)を活用することで広告効果分析をさらに強化する。
▼YouTubeやテレビの最適広告接触回数の算出
博報堂DYグループが保有するテレビデータと、Googleから提供されるYouTubeのリーチ&フリークエンシーデータを活用し、投資対効果を最大化する最適接触回数を算出することが可能となる。
▼階層ベイズモデルの採用による効率的なMMM分析
通常、MMM分析には3年分以上のデータが必要だが、「メリディアン」では階層ベイズモデルを採用することで最低2年分のデータから精度の高い分析を可能にする。地域ごとのメディア効果を反映したROI計測や予算配分シミュレーションを効率的に実施することが可能となる。
■「Analytics AaaS powered by Meridian」は、以下のような要望に適したソリューション
・オフライン/オンラインのメディアを活用しフルファネルでメディアを横断したROI分析や予算配分最適化を行いたい
・オフラインのセールスチャネルにおけるメディア効果を推定したい
・複数の商品を持ち、商品に共通したメディア/マーケティング評価方法を確立したい
博報堂DYメディアパートナーズ、Hakuhodo DY ONEは、MMMを活用したサービスの提供を通じて、広告効果分析の活用実績を積み重ねることでさらなる知見を深め、広告主の課題解決に寄与していく。
また、これからも広告の効果最大化を可能にするさまざまなサービスを順次導入し、メディア各社と緊密に連携することによって、博報堂DYグループの各広告事業会社とともにメディアの広告価値の向上と広告主の事業目標の達成に貢献する。
※1:「メリディアン」とは、測定に関する主な課題に対し革新的なソリューションを提供する、Googleが開発したオープンソースのMMM。
※2:デジタル・アドバタイジング・コンソーシアム株式会社として認定。
※3:広告業界で長らく続いてきた「広告枠の取引」によるビジネス(いわゆる「予約型」)から「広告効果の最大化」によるビジネス(いわゆる「運用型」)への転換を見据えた、博報堂DYメディアパートナーズが提唱する広告メディアビジネスのデジタルトランスフォーメーションを果たす次世代型モデル<AaaS®は博報堂DYメディアパートナーズの登録商標>。