テレビCMアテンションランキングイメージ画像

29 JAN

アイフル・大地真央の男前な姿にくぎづけ!REVISIO、12月度「テレビCMアテンションランキング」を公開

編集部 2025/1/29 16:30

REVISIO株式会社(以下、REVISIO)は、2024年12月に放送されたテレビCMを独自の「アテンション(注視)データ」で分析し、視聴者の視線をくぎづけにしたテレビCMランキングを公開した。なお、分析は、家庭に人体認識技術を搭載した機器を設置し、テレビスクリーンの「アテンション(注視)」を測る方法で行われた。

■テレビCM「アテンション」ランキングとは

地上波関東キー局で放送されたテレビCMを対象に、クリエイティブの評価指標「Cスコア(クリエイティブスコア)」を基に作成。Cスコアが高いほど、アテンション(=注視)を獲得していた(視聴者の目線を画面にくぎづけにしていた)CMであることがわかる。

Cスコア(クリエイティブスコア)説明画像

■12月トップはアイフル「鮨屋の大将女将」篇のCM

2024年12月 テレビCMアテンションランキング【月間】画像

1位を獲得したのはアイフル「鮨屋の大将女将」篇だった。アイフルの女将シリーズのCMは過去にも度々ランクインしており、シリーズを通して高いアテンションを獲得している。第25弾の今回は、大地真央扮する女将さんが男装で角刈りの寿司職人役を演じており、話題となった。こちらは今月のピックアップCMで詳しく取り上げている。

4位のアップル AirPods Pro2「ヒアリング補助機能・心に響く音」篇にも注目が集まった。誕生日にギターをプレゼントされた娘と、耳が遠くなった父親の物語。娘の小さい頃の思い出が映り娘の声を思い出す。補聴器を付けると今の娘の声がはっきりと聞こえるという、心温まるCMとなっている。このような親子関係の描写に加え、アップルから出た新しい機能ということもあり、視聴者は「くぎづけ」になったのではないか。

動画引用元:Apple Japan公式YouTubeチャンネル/心に響く音|Apple|AirPods Pro 2のヒアリング補助機能 60秒CM

5位のKDDI auマネ活プラン+「たくさんのたぬき」篇はお馴染みの「三太郎シリーズ」最新作。ポンタポイントが溜まるという訴求のCMだが、ポンタポイントを狸の焼き物に置き換えて、買い物で貯まった狸の焼き物を台車で運ぶというコミカルな設定が視聴者を惹きつけたと思われる。シリーズを通して高いスコアを獲得しており、視聴者の注目の高さが伺える。

動画引用元:au YouTube公式チャンネル/TVCM│auマネ活プラン+「たくさんのたぬき」篇

以下の資料では、12月の週間ランキングも公開している。

▼テレビCMアテンションレポート
https://attention.revisio.co.jp/l/1010172/2024-09-22/2csp1

■今月のピックアップCM:アイフル「鮨屋の大将女将」篇

女将シリーズの新CM。今回女将さんは高級鮨店で寿司職人役を演じているが、その姿は男性で角刈りだった。女将さんはマナーの悪い女性客を窘めるも、その女性に「むかつくんだけど」と言い返される。それに対し、「魚の命に申し訳ないわ」と力強く言い切る女将さん。その瞬間、女性客と板前姿の今野浩喜がハッとした表情をしてCMは締めくくられる。大地真央の男前な姿や、ストーリーの展開に視聴者が「くぎづけ」になったのではないか。

動画引用元:アイフル公式YouTubeチャンネル/アイフル「鮨屋の大将女将」篇

以下では、同CMを毎秒Cスコアの波形データで確認できる。

アイフル「鮨屋の大将女将」篇 Cスコアグラフ画像

▼アテンションポイント

【冒頭】CM感のない冒頭のセリフ
「あ、このアングル良いかも~」というセリフから始まることで、視聴者の興味を引き寄せることに成功している。カメラのシャッター音をサウンドエフェクトとして挿入することで、聴覚にも刺激を与えさらなる注視の獲得に成功した。

【7秒目~】女将のセリフ
大地真央がゆったりと、毅然とした口調で注意することでCMのテンポに緩急が生まれて注視が増加。

【12秒目~】アングルを変更しカットを細かく変える
視覚情報を小まめに変更することで視聴者を飽きさせず、注視を集めやすいような構成となっていた。

【21秒目~】アイフルのサウンドロゴ
注視が最も高まった場面でお馴染みのサウンドロゴを挿入。アイフルのCMであることを視聴者にしっかり認識させた。

CM全体を通して注視を集めるポイントがいくつもあった。セリフに緩急をつけ、視覚的にも聴覚的にもうまく視聴者の興味を引くことに成功し、高いアテンション(注視)を獲得したと考えられる。

最後に注視が下がる山形の波形ではあったが、最も注視の高いタイミングでサウンドロゴを挿入できているため、社名の訴求はしっかりできていた。15秒を通してCスコアは高く推移しており、「よく視られるCM」の好事例として挙げられる結果となった。

■テレビCMの効果を最大化する「しっかり視られるCM」とは

Cスコアグラフ波形説明画像

テレビCMを制作する際、多くの人が直観と経験を頼りにしているはず。このような制作方法では、パフォーマンスの再現性や確実性に不安が残る。

一方REVISIOでは、14万本以上のCMのアテンションデータを蓄積しており、「CMの視られる要素」と「視聴者に視られるためのCMづくり」のノウハウを持っている。

視聴者をくぎづけにするCMの作り方とは?