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南海放送、「第58回南海放送賞」3団体に決定

編集部 2024/12/16 14:00

南海放送株式会社(本社:愛媛県松山市)は、「第58回 南海放送賞」を3団体に決定した。

「南海放送賞」は、福祉活動や社会貢献活動において、特に著しい業績をあげた個人・団体や身体障がい等を克服して自立に努め、社会活動に積極的に参加している人などを表彰するもの。

1967年(昭和42年)に設立され、2004年(平成16年)からは公募方式を取り入れている。今回は自薦・他薦候補が5件、南海放送報道部の推薦候補が48件、そして昨年度からの継続分を加えて合計144件が選考対象となった。

選考の結果、第58回南海放送賞は、以下の3団体に決定した。

南海放送賞

・特定非営利活動法人 西条自然学校 西条市
・お伽座 松山市
・一般社団法人 マツノイズムプロジェクト 松野町

【南海放送賞 選考会 委員】

愛媛県保健福祉部 部長 菅 隆章
愛媛県社会福祉協議会 会長 本田元広
南海放送番組審議会 委員長 稲葉隆一
南海放送株式会社 社長 大西康司

【表彰式】

日時:2025年2月27日(木) 表彰式 午前11時~(予定)
場所:南海放送 本町会館1階 テルスターホール (松山市本町1丁目1-1)

受賞者プロフィール

■特定非営利活動法人 西条自然学校 西条市 理事長:山本貴仁さん

西条市の豊かな自然などを知ってもらうために2004年から始めた「夜の学校」は238回続いている(毎月1回開催)。2012年に法人化、2020年には西条市中奥に事務所開設。野生動植物の調査・研究をもとに、身近な自然を知ってもらう活動や自然体験教室などを行い、愛媛の自然環境について共に考え行動する人を増やしている。増加するニホンジカの調査や、森林の再生に関する調査、ニホンザルの被害防止に関する調査をはじめ、放置人工林の天然林化による水源の確保など、将来に渡って影響のある自然環境の課題にも取り組む。

■お伽座 松山市 会長:伊賀澄子さん 座亭:大亀昌子さん

「お国言葉は文化財」を旗印に、民話や昔話の普及に努める。親しみのある伊予弁を次世代に伝え、眠っているふるさとの昔話を掘り起こし、伊予弁で語る。松山城、坂の上の雲ミュージアム、子規記念博物館等で観光客や地元の人を対象に、60~80代の会員18人が、伊予絣の作務衣姿で毎月1回の語りを披露。観光客からは「伊予弁は、優しい言葉だね」地元民からは「懐かしい」「癒される」といった声が寄せられる。結成20年間で語ってきた2200語余りを収録した「お伽座の伊予の方言辞典」を今年7月に発行した。

■一般社団法人 マツノイズムプロジェクト 松野町 理事長:井上弘一朗さん

高校がない町・松野町に住む高校生が設立した町おこし法人。「高校はないけど、高校生はいる」をキャッチコピーに様々な企画を運営。社員は松野中学校の同級生で、中学時代に地域住民と積極的に交流してきた経験を生かし、別々の高校に通いながら前身のまちづくり団体を立ち上げた後、責任と自覚を持つため法人を設立し活動を展開。町に活気を取り戻そうと夏に「森の国音楽祭」を復活実施、最近はふるさと納税の返礼品をプロデュースした。松野町の人口を増やすためだけの活動ではなく、誰かが帰って来た時にいつまでも温かい町でいられるようにするための活動を展開している。