11月9日贈賞式での上田ディレクター(写真左)と関西テレビスタッフ
カンテレ、『ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意』が「地方の時代」映像祭2024で優秀賞を受賞
編集部 2024/11/18 11:00
「地域」「地方」を新しい目で見直し、地域の人々の暮らしや課題をテーマにした優れた作品を表彰する「地方の時代」映像祭2024が11月9日から開催され、関西テレビ放送株式会社(以下、カンテレ)の『ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意』が放送局部門で優秀賞を受賞した。今年は、全国のテレビ局、ケーブルテレビ、高校生などから320作品の応募があり、部門ごとに入賞作品が選ばれた。
<報道情報局報道センター・上田大輔ディレクターのコメント>
弁護士としても記者としても経験の浅い私が、元エリート刑事裁判官の真意を引き出せるのか。幕下が横綱にぶつかり稽古を挑んだ取材です。初日から頭でぶつかっていきましたが、横綱はビクともしません。土俵の上にダウンするたびに、制作チームが私を何度も励ましてくれました。そのおかげでなんとか番組は完成しました。あれから1年、嬉しい知らせが届きました。今回の受賞を力水にして次のぶつかり稽古に向かっていこうと思っています。栄誉ある賞をありがとうございました。
■『ザ・ドキュメント 逆転裁判官の真意』
2017年7月、一人の刑事裁判官が定年退官を迎える。その名は、福崎伸一郎。最高裁判所の調査官を務めたエリート裁判官である福崎は、大阪高裁裁判長としての約1年半、一審の有罪判決を35件破棄、そのうち7件もの逆転無罪判決を出した。 日本の刑事裁判の有罪率は99.83%。一審での無罪は珍しいが、二審での逆転無罪はもっと珍しい。そのため、退官直前に週刊誌でも取り上げられるなど一時話題となるが、福崎自身は何も語らず、その真意は今も謎のままである。退官直前の告発か、それとも偶然か。福崎の判決文を集めて読み込み、関係者に話を聞いていくと、福崎の様々な側面が浮かび上がっていく。
<ナレーション>豊田康雄(カンテレアナウンサー)
<ディレクター>上田大輔
<撮影>小松和平
<編集>高澤宏
<撮影助手>高島歩乃華
<プロデューサー>宮田輝美
近年のカンテレ作品の受賞(放送局部門)
https://www.chihounojidai.jp/work/2024.html
▼2020年:(選奨)『ザ・ドキュメント ともぐらし ~風 薫るホームホスピス なごみの家~』
(選奨)『ザ・ドキュメント 裁かれる正義 検証・揺さぶられっ子症候群』
▼2016年:(選奨)『ザ・ドキュメント 生きること~認知症の心に寄り添うバリデーション~』
▼2015年:(選奨)『ザ・ドキュメント 想いを伝えて~阪神淡路大震災・父子が歩んだ20年~』
▼2013年:(優秀賞)『ザ・ドキュメント みんなの学校』