カンテレ、「ルミエール・ジャパン・アワード2024」にて8K部門は特別賞、グッド・プラクティス・アワード部門は奨励賞を受賞
編集部 2024/11/14 10:00
関西テレビ放送株式会社(以下、カンテレ)は、優れた先進映像コンテンツを表彰する先進映像協会ルミエール・ジャパン・アワード2024にて、2部門で受賞した。11月13日、幕張メッセ(千葉)で開催された「Inter BEE 2024」で表彰式が行われた。
「8K部門」で8K/HDRショートフィルム『Memories of Portrait』が特別賞
『Memories of Portrait』は、カンテレの超高精細映像制作チーム「UHD-works」による8K作品第4弾『ポルトレ』に関連する作品。『ポルトレ』は昨年のルミエール・ジャパン・アワード2023の「8K部門」で特別賞を受賞している。
<技術推進局制作技術センター/監督・編集・カラーグレーディング 矢野数馬氏のコメント>
『ポルトレ』に続き選出していただき、身に余る光栄と感じております。先進技術に甘えることなく、精進いたします。全ての関係者、そして本アワードの皆様に、心より感謝いたします。
■8K/HDRショートフィルム『Memories of Portrait』概要
“あなたは何を撮りたいですか?”という問いかけに、私たちはどう答えるのか。8Kや12Kの最新映像技術で、様々な作品を制作してきたが、私たちが撮りたいのは、いつも<愛しい人>であり続けた。撮った瞬間に記憶となる映像は、永遠に輝く未来への手紙となる。研ぎ澄まされた映像美は、技術力だけではなく、深い愛情によりもたらされることを確かめたく、スタッフと関係性が近い被写体を選び、8K/HDR撮影した。「人の想いを、人に届けるために」。カンテレUHD-worksのテーマを見つめ直す、8Kショートフィルム『ポルトレ』のアナザー・フィルム。
音楽:橋本秀幸
監督・編集・カラーグレーディング:矢野数馬
撮影監督:樋口耕平
照明:中村貴志
録音・整音:赤澤和伸
翻訳・題字:端崎優子
助監督・編集助手:奥野真也
撮影協力:淡路島フィルムオフィス
特別協力:株式会社RAID
制作著作:カンテレ
公式サイト:https://www.ktv.jp/uhd-works/portrait/
■UHD-worksの作品を4K/HDRの高画質でYouTube配信(近日予定)
▼『ポルトレ』『Memories of Portrait』
https://www.ktv.jp/uhd-works/portrait/
▼『moments』
https://www.ktv.jp/uhd-works/moments/
■同アワードにおけるカンテレの受賞歴
2023年:8K部門 特別賞 『ポルトレ』
2022年:8K部門 優秀作品賞 『moments』
2021年:8K部門 特別賞 『さくらノート』
2019年:4K部門 特別賞 『小夏日和』
2018年:UHD部門(8K) 特別賞 『つくるということ』
「グッド・プラクティス・アワード部門」で、『関西テレビ放送「カンテレXR」事業 子どもでも楽しめるXR体験プロデュース』が奨励賞
グッド・プラクティス・アワードは、先進映像の特性や応用性に着目した「取り組み」を表彰する枠組み。今回は、下記4件のコンテンツ・イベントを含む、「カンテレXR」事業の子どもでも楽しめるXR体験プロデュースが受賞した。カンテレの取り組みが同部門で受賞するのは初となる。
①ARグラスを用いた周遊型(謎解き)シューティングゲーム
②子ども向け展覧イベントでのインタラクティブXRシアター
③観光促進のためのドームシアターによるバーチャル観光
④年齢制限なく体験できるVRゴーグルの形「VR双眼鏡」を用いたイベント
■主催者による選考理由
「カンテレXR」事業は、「テレビ局の制作力・プロデュース力」と「VRを含めたXR技術」を融合した取り組みであり、バリアフリーなXRコンテンツの社会実装を志向している。この取り組みは、グッド・プラクティス・アワードのクライテリアである有効性と継続性の点から高く評価されるものであり、表彰の対象として選定した。
<事業局事業開発部 「カンテレXR」事業 プロジェクトリーダー 山本道雄氏のコメント>
取り組みそのものを評価頂いた事、この上なく嬉しく思います。光栄な賞を頂き、ありがとうございます。VRとかXRはちょっと難しい言葉で、技術先行で進んでいっているように感じています。カンテレXRは子どもから大人まで手軽に楽しめる体験を提供したいと思って活動してきました。テレビも子どもを含めた家族みんなで楽しめるようなメディアだと思っており、そのコンテンツプロデュース範囲の拡大をしたいと思ってきました。技術系出身の私ですがチームメンバー、カンテレグループ、そして多くのパートナーの皆様に助けられてきて今があること、この場をお借りして心からの感謝を示します。
<事業局事業開発部 クリエイティブ・ディレクター 富井真(所属:ウエストワン)氏のコメント>
この度、ルミエール・ジャパン・アワードのグッド・プラクティス・アワードを受賞できましたことを、大変光栄に思います。私たちの目標は、子どもから大人まで、幅広い世代の方々に楽しんでいただける体験を提供することです。これからも、技術と創造性を駆使し、より多くの方々に新しい体験を届けられるよう努め、さらなる挑戦を続けていく所存です。
■「カンテレXR」事業とは
XR(クロスリアリティ)体験をプロデュースする。VRゴーグルやARグラス、ルーム型/パノラマ型/ドーム型のシアターで体験するコンテンツを、企画制作から上映までプロデュースするとともに、展覧会・イベントをはじめ、企業・自治体に提供するサービス展開をしている。
【関連記事】テレビ業界がXRに取り組むべき理由とは? 〜Interop Tokyo 2024 レポート
■先進映像協会
先進映像コンテンツに関わる国際団体で、同協会の日本部会は、2011年から優れた先進映像コンテンツを表彰している。