Inter BEE 2024、来場事前登録を開始!60回目を迎える日本最大級のメディア総合イベント、幕張メッセにて開催
編集部 2024/10/10 19:00
一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)は、2024年11月13日(水)~15日(金)に開催する、メディア総合イベント「Inter BEE 2024(インタービー 2024)」(会場:幕張メッセ/千葉市美浜区)の入場事前登録を、Inter BEE 公式Webサイトにて、開始したことを発表した。
Inter BEEは、日本最大級のメディア総合イベントとしてメディア&エンターテインメント産業界に広く認知されており、音響、映像、放送、ライブエンターテインメント、ライティング、通信・配信関連等のプロフェッショナルはもとより、幅広い分野の技術者・クリエイター・ステークホルダーが一堂に会する展示会。今回で60回目の開催となるInter BEEは、「コンテンツ」を中核とし、コンテンツを「つくる(制作)」、「おくる(伝送)」、「うける(体験)」のすべてを網羅し、メディアとエンターテインメント分野の最新情報とビジネスの場を総合的に提供する。
Inter BEE 公式Webサイト 来場事前登録・コンファレンス聴講予約受付中!
■出展者数と展示面積を拡大、新たな10年への扉を開く
2023年の開催では国内外から出展者数1,005社、来場者数31,702名と、コロナ禍以前の開催規模に近づいた。本年は出展者の産業の幅が広がり、出展者数は昨年よりもさらに増える見込みで、会場規模は幕張メッセの展示ホール7ホール分に拡大して開催される。
本年は60回目の記念開催にあたり、メディア&エンターテインメント産業界の『未来を見据え、新たな10年への扉を開く』取り組みとして、初めての試みとなる「INTER BEE AWARD」や新しい特別企画「INTER BEE CINEMA」を実施すると同時に、従来からの特別企画とコンファレンスの進化と充実にも力を入れ、これからの10年に向けて力強く前進する。
イベントホールでは、ワールドクラスのSRスピーカー体験イベントとして定着した「INTER BEE EXPERIENCE X-Speaker」を本年も実施。展示ホールでは「INTER BEE EXPERIENCE X-Headphone/X-Microphone」、「INTER BEE IGNITION×DCEXPO」、「INTER BEE BORDERLESS」、「INTER BEE CREATIVE」と、それぞれの特別企画をパワーアップして実施する。
What is INTER BEE BORDERLESS ?
放送と通信が一体化し、新たな進化を遂げる時代、無限のビジネスチャンスが広がっている。中でも、展示ホール7に位置する特別企画「INTER BEE BORDERLESS」では、新たな進化に向けた新規取り組みや更なる課題を発見し議論できる場として展開。業界を越えたアイデアが見つかる機会を提供する。
特別企画「INTER BEE BORDERLESS」
https://www.inter-bee.com/ja/forvisitors/conference/borderless/
■基調講演「放送の未来像を配信の“現場”から考える」
11月14日(木)に行われる基調講演「放送の未来像を配信の“現場”から考える」【13:00~14:30/国際会議場・国際会議室】では、株式会社フジテレビジョン 伊藤正史氏、中京テレビ放送株式会社 大橋道生氏、北海道放送株式会社 滝沢淳一氏、株式会社TVer 須賀久彌氏という配信の“現場”の当事者を迎える。モデレーターは青山学院大学の内山隆氏が務める。
海外PFにどう立ち向かうのか?配信ビジネスをどう拡大するのか?配信サービスの協調領域をどう拡張するのか?コネクテッドTVで放送の優位性をどう生かすのか?地域コンテンツをどう流通させるのか?信頼性の高い情報やコンテンツをどう届けるのか?ここに列挙した問いは、放送業界自らが問い続け、また総務省の会議などで問われ続けているものである。これらを個別にではなく、つなぎ合わせて考えていかなければ、デジタル時代の“放送の未来像”を描くことは難しい。 基調講演では、配信の“現場”の当事者が、格闘の中から何を学び、今後に向けて何を志しているのかを語り合うことで、未来像議論の一歩を踏み出したい。
■企画セッション
11月13日(水)10:30〜12:00、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「定量データから見る情報空間の現在地〜生活者トレンドを正しく理解し、制度設計の礎とする」
加速度的に変化するメディア環境にあって、メディアや生活者行動に関する従来の常識は通用しなくなっている。局所的な変化への対応を避け、時代に合った制度設計や事業展開を行うためには、正しい現状認識に基づくグランドデザインが不可欠である。英国の独立規制機関Ofcomによる現状分析を踏まえたテレビ配信の未来に関するレポートはその適例だ。本セッションでは英国事例も参照しつつ、生活行動やメディア利用パターンのダイナミックな変化や、人々が頼りとするメディアの様子を最新オリジナル分析結果より紹介する。
11月13日(水)13:00〜14:00、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「アドリーチマックス・プラットフォームのインプレッション取引を深掘りする」
本セッションでは日本テレビが来年春のスタートを目指して開発中のアドリーチマックス(AdRM)を扱う。様々な特徴の中でもインプレッション取引にフォーカス。それがもたらすテレビCMの新たな価値について議論する。まず日本テレビの担当者の2人にAdRMの基礎的な情報を説明していただき、後半ではモデレーターからさらに掘り下げるための質問を提示。放送局から事前に集めた質問とともに、宣伝会議編集長・谷口優氏に広告主から集めた質問も投げかけてもらう。
11月13日(水)14:30〜15:30、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「進化するリテールメディア!テレビとの親和性を探る~最新トレンドと課題は?~」
電通が発表した「2024年の世界の広告費 成長率予測」において、デジタル広告費が引き続き高成長を維持し、そのシェアは58.8%になる模様。その成長を牽引するのは、リテールメディア(+20.8%)でSNSや検索連動型広告を大きく引き離している。また米国ウォルマートをはじめ消費者の購買行動とブランドのマーケティング戦略に大きな影響を与えている重要な施策メディアとなってきた。本セッションでは、米国で順風満帆のリテールメディアの動きから今後の課題面や対策などを実務担当者からお話いただく。また、前段の講演では、相性が良いとされるテレビ連動のマーケティング戦略などの事例を紹介。これからの日本で懸念される人口減少化において、メディア業界で期待が大きいリテールメディアの最新動向と、その将来展望について識者と共に話し合う。
11月13日(水)16:00〜17:20、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「音声コンテンツとしてのラジオの展望、そしてテレビが学ぶべきことは?」
テレビ(TVer)よりも一足早くネット領域に踏み込んだラジオ(radiko)。無数の音楽・音声配信サービスが存在するなか、既存メディアの強み・経験とネット領域の利点を組み合わせ、「ラジオ」のあり方をアップデートし新たなコンテンツ・体験を提供する事例が出てきた。本セッションでは、ラジオを中心に音楽コンテンツ業界の動向や具体事例を提示・議論し、音楽コンテンツとしてのラジオの将来を展望するとともに、ラジオ業界におけるアップデートの挑戦をテレビにオーバーラップさせたとき、そこに見える「ネット領域に踏み込んだテレビがやるべきこと」も考えていきます。
11月14日(木)10:30〜11:30、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「デジタル時代にドキュメンタリーをどう届けるのか」
事実を記録し視聴者に強い印象を与える「ドキュメンタリー」。制作の手法やユーザーが作品に触れる場所も多様になっている。スマホとSNS台頭で情報流通の構造が変わったデジタル時代にドキュメンタリーをどうユーザーに届けるのか。「NNNドキュメント」の短尺版「Nドキュポケット」の総再生数が1億8000万回を超えた日本テレビの今村忠氏、「Yahoo!ニュース ドキュメンタリー」を手がけるLINEヤフーの金川雄策氏、石丸伸二を追ったドキュメンタリーの劇場版を公開した広島ホームテレビの立川直樹氏の3氏が登壇。それぞれ異なる立場から現場の課題感や事例を聞く。
11月14日(木)15:00〜16:30、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「ローカル局 元トップが次世代に託す放送局の未来像」
ローカル局で社長、会長を務められた3人のパネリストが登壇し、放送局の未来を議論するセッション。それぞれ相談役もしくは元相談役で重い荷が降りた今だからこそ語れる本音や、あらためて振り返って見えてくることなどを語っていただく。放送業界が収益面で厳しくなる一方で、課題を抱えた地域社会で放送局の役割は増している。事業会社として収益を維持していく必要性と、公共的価値を担い地域の情報発信をする使命をどうすれば両立できるのか。深刻なテーマを、肩ひじ張らずリラックスした空気で語り合っていただく。
11月14日(木)17:00〜19:00、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「After Hours アーカイブ配信なし!ローカル局コンテンツに明日はあるのか?」
日本にもVODが年々浸透し、放送コンテンツの多彩な接点・視聴方法が生まれたが、ローカル局の番組の多くはVODのような目的視聴の対象になりにくく、今後の展開に苦悩している。ローカル局コンテンツが新たな価値を見出し流通を促進させるには何が必要か?生活者のメディア行動を「心理モード」から探索・分析した視点を国内におけるヒント、これまで放送コンテンツの海外展開を支援し続けた経験を国外におけるヒントとし、パネラーだけでなく来場者の皆さんからの意見・提案の場を設け、会場全体で議論を進めていく。
11月15日(金)10:30〜11:30、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「Netflixヒット作のプロデューサーに聞く最前線ストーリー」
来年、日本ローンチ10周年を迎えるNetflix。日本市場をはじめグローバルでも評価される日本発のオリジナル作品が次々と生まれている。この流れは、日本のクリエイティブアセットの価値向上に好影響を与えていくのではないか。本セッションでは、『シティーハンター』、「地面師たち」、「トークサバイバー」、「極悪女王」など、ドラマ・映画だけでなくバラエティまで、ジャンルとフォーマットを問わず、ヒット作を次々に手掛けるNetflixのエグゼクティブ・プロデューサー髙橋信一氏に最前線ストーリーを聞き、日本のエンタメの応援活動にも熱心なnoteプロデューサー/ブロガーの徳力基彦氏と共にボーダレス時代の今を生き抜くために必要な視点を探る。
11月15日(金)12:00〜13:30、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「メディア企業は生成AIをどう使うか~活用事例とリスクマネジメント」
様々な分野で活用が進む生成AI。メディア業界でも多様な領域での活用法が議論されている。だが議事録作成のようなシンプルな使い方はどこでも行われているが、業務への本格的な活用事例は少ないようだ。このセッションでは、2つの放送局での活用事例をそれぞれの担当者に紹介してもらう。一つは、業務効率化の事例、もう一つは制作物への活用で、まったく違う使い方をこのセッションで知ることができる。さらに生成AIを利用する際のリスクに詳しい法律家にも登壇してもらい、現在進行形で進化するテクノロジーを使う際に何を気をつけるべきかも議論。いまメディア企業にとって知っておくべき生成AIの知識がわかるセッションを目指す。
11月15日(金)14:00〜15:00、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「『個人メディア化』が加速する時代にどう向き合うのか」
SNSの台頭により「個人の発信力」の重要性は年々増大。多くの人が「世の中の動き」をSNSで知る中で、SNSでの個人の影響力・発信力が選挙の結果や経済動向を左右することも……。X、Instagram、TikTok、YouTubeのようにプラットフォームはバラバラで届く層もそれぞれ異なる。オーディエンスを巻き込みながら複数のPFにまたがって使いこなすことが求められる難しい時代。「個人メディア化する時代」に放送局やメディアはどう向き合うのか? 最前線で実践を続ける3氏が語る。
11月15日(金)15:30〜16:30、展示ホール7 特別企画オープンステージ
「日本におけるFAST事業の展開可能性と将来像(仮)」
<イベント概要>
名称 : Inter BEE 2024(インタービー 2024)
会期 : 2024年11月13日(水) ~ 11月15日(金)
会場 : 幕張メッセ
入場 : 無料(全来場者登録入場制)
主催 : 一般社団法人電子情報技術産業協会(JEITA)