テレビ北海道（TVh、札幌市）は10月1日、番組制作から送出まで一貫してIP技術を取り入れた、先進的な「オールIP放送局」として新たな一歩を踏み出した。すべての工程をIP信号で一元管理する仕組みを導入することで、番組素材の共有や遠隔地からのリモートプロダクションなどが容易になり、番組制作・送出業務の効率化を進めていくとのこと。

放送設備のIP化は3期に分けて実施された。まず今年1月に番組・CMを送出するマスター（主調整室）をIP設備に更新、6月にスイッチングや音量調整を行うサブスタジオ（副調整室）をIP対応とし、9月30日に番組の取材・編集やアーカイブを担う「ファイルベース」と呼ばれる基幹システムもIP化を完了した。今後も放送技術に磨きをかけ、さらなる業務の効率化を目指していくという。