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青森テレビ、「事故0伝柱ACTION」を始動!事故発生件数の多い青森県で交通安全意識を高める

編集部 2024/9/30 16:30

株式会社青森テレビ(以下、青森テレビ)は、「事故0伝柱ACTION」を開始した。このプロジェクトに参加するのは、協同組合タッケン・株式会社エフエム青森・株式会社亜細亜建設の3社。交通事故発生件数の多い青森県にて、県民の交通安全意識を高めることを目指す。

■青森県を取り巻く交通安全課題

令和5年中の青森県内における交通事故発生状況

青森県では、交通事故による死亡者数の多さが深刻な交通安全課題となっている。2023年の県内の交通事故死者数は45人に上り、人口10万人当たりでは3.74人と全国で3番目に多いことが警視庁の調べで明らかになった。

青森県警察のデータ(※)によると、2023年中の交通事故発生状況は以下のとおりで、発生件数、死者数及び負傷者数は前年より増加し、死者数は2018年以来40人を超えている。

○発生件数2,619件(前年比+244件、+10.3%)
○死者数45人(前年比+14人、+45.2%)
 うち、高齢者25人(前年比+10人、+66.7%)
○負傷者数3,099人(前年比+246人、+8.6%)

青森県内での交通安全課題を受けて、青森テレビは県民の交通安全意識の向上と、事故0への一歩を目指す取り組みとして、賛同企業と「事故0伝柱ACTION」を始動する。

「事故0伝柱ACTION」は、実際に大切な人へ贈られた“交通安全を願う手紙”から、共感を呼ぶ一節を電柱広告として掲出。そのメッセージが交通安全意識を高める「安全標識」として機能することを目指す。電柱広告は、9月30日(月)“交通事故死ゼロを目指す日”より青森県内各所にて掲出を開始する。

(※)青森県警察 交通事故統計より
令和5年中の青森県内における交通事故発生状況について
https://www.police.pref.aomori.jp/koutubu/koutu_kikaku/toukei.html

■手紙でとどける安全標識「事故0伝柱ACTION」について

電柱広告に掲載されたストーリー

私たちは日常的に、「交通安全を呼び掛ける」メッセージと接触する機会があるものの、それらをきっかけにどれほど行動へ移せているのか分からないという。しかし、“あなたの帰りを待つ人の心から安全を願う言葉”であれば、事故を未然に防ぐ行動へとつながるかもしれない。

そこで、実際にプロジェクトメンバーが大切な人へ“交通安全を願う手紙”を贈り、手紙の内容から共感を得られそうな一節やストーリーの要素を電柱広告に掲載した。運転中に目にする「電柱」を介して「伝」える「伝柱」を媒介にした、“手紙からつくられた安全標識”を開発。共感が伝播することで事故0につながるアクションとなることを目指す。今後も新たな賛同企業を募りながら、掲出箇所を増やしていくことを予定している。

▼広告掲出概要
【期間】
2024年9月30日(月)~
【場所】
青森市奥野3丁目7 藤聖母園様付近
青森市浜田豊田国道103号 青森市営バス「DCM青森中央店前」停留所付近
青森市三内丸山50 やきとり千和様付近 
青森市浪館前田4丁目18 青森市営バス「浪館」停留所付近

■TVCMの制作

青森県内で放送されるCMの制作

あなたの帰りを待つ、あなたの無事を願う、あなたの大切な人の存在を心に留めて安全に運転してほしいという想いを込めたCM。本編をとおして「事故0伝柱ACTION」の浸透と、賛同企業とともに推進していることを発信する目的で制作された。

▼TVCM
タイトル:はじまります事故0伝柱ACTION
放送開始日:2024年10月下旬(予定)
放送地域:青森県内

■青森テレビ・プロジェクト発起人 佐々木寛生コメント

青森テレビのプロジェクトメンバー

交通安全の意識を高める取り組みは日々行われています。それでも決してなくなることはない交通事故の現実を目のあたりにして、改めて「交通安全」という課題にチームで向き合いました。

TVCMからの呼びかけは勿論ですが、+αのアプローチができないかと考えていた矢先、ふと運転中に目に入った電柱広告が企画のヒントになりました。調べてみると歩行者やドライバーに向けて呼びかける、メッセージ性の高いユニークな電柱広告があることを知り、これを「交通安全」を呼びかけるツールに活用できないかと考え始めました。チームで話し合い結論としてまとまったのが、「人の温度感を感じる」「大切な人の顔が浮かぶ」そんなメッセージを電柱広告にするというものです。

第1弾は、チームメンバーの関係者がそれぞれの大切な人へ贈った“交通安全を願う手紙”をもとに制作しています。すこし気恥ずかしいんですが、そんな気持ちがドライバーの誰かに伝染して、電柱広告に触れてくださったひとりひとりが交通安全に気を付けるきっかけとなればと思います。