REVISIO、8月のテレビCMアテンションランキングを公開!トップはマクドナルドのCM
編集部 2024/9/28 12:00
REVISIO株式会社(以下、REVISIO)は、8月のテレビCMアテンションランキングを公開した。アテンションランキングとは、視聴者の目線が画面にくぎづけになったCMをランキング形式で並べたもの。対象は、地上波関東キー局で放送されたテレビCMで、クリエイティブの評価指標「Cスコア(クリエイティブスコア)」を基に作成される。Cスコアが高いほど、注視を獲得していたCMであることがわかる。
■8月トップは子どもの映像がかわいいマクドナルドのCM
1位を獲得したのは、マクドナルドの「ハッピーセット日記~ダンス」篇だった。このシリーズは、特設サイトから「ハッピーセットな日常」を募集し、採用された動画がCM化されるというもの。ハッピーセットのおもちゃをどれにするか選んでいる子どもの様子が撮影され、女の子のかわいらしいダンスが印象的だった。同シリーズからは「マクド買ってくれる?」篇も上位にランクイン。この夏、視聴者が最も印象に残ったCMの一つだったといえるだろう。
また、2位のアコム「侍ビッグ3~刀の音」篇は7月も4位にランクインしており、引き続き視聴者からの高いアテンション(注視)を獲得している。
■今月注目したいCM:マクドナルド「ハッピーセット日記~マクド買ってくれる?」篇
ハッピーセットを買ってもらう前や、買ってもらったときの子どもの動画が応募され、採用された動画が実際のCMとなる「みんなのハッピーセット®日記キャンペーン」の第一弾だった。
縦画面で撮影された動画のため、左右に余白が生まれる珍しい画面構成であり、視聴者の目線と近しく親近感を持たせやすかったことがアテンションを獲得した要因と考えられる。
下記の図で同CMにおける毎秒Cスコアの波形データを確認できる。
■マクドナルドのアテンションポイント
(冒頭)
タイトルコール
↓
「ハッピーセット日記」とは?と視聴者の視線をひきつける
(3秒目以降)
女の子が「買ってくれるっ?」と語尾を上げて3回同じ台詞を言う
↓
子どもの高い声で繰り返すことで、聴覚に刺激が与えられ、視聴者が無意識に画面を見る
(6秒目&10秒目)
女の子が飛び跳ねるという動きのある映像
↓
女の子の声がきっかけで獲得した注視をそのまま画面にひきつけることができた
一般公募した動画を採用することで、全体的に「子どもの自然な可愛さ」を演出でき、ハッピーセットを買わない層までつい画面を注視してしまう構成になっている。結果、CM全体の8%ほどしかない右肩上がりの波形となり、多くの視聴者にハッピーセットの訴求ができた。
※2023年4月1日から2024年3月31日の間に放送開始し、かつその期間に累積500GRP以上放送した15秒CM(2421素材)の毎秒Cスコアを抽出し算定
■テレビCMの効果を最大化する「しっかり視られるCM」とは
テレビCMを制作する際、直観と経験を頼りにしている人が多いという。しかしこのような制作方法では、パフォーマンスの再現性や確実性に不安が残る。
REVISIOでは、8.6万本以上のCMのアテンションデータを蓄積。「CMの視られる要素」と「視聴者に視られるためのCMづくり」のノウハウを生かし、制作に取り組んでいる。