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日本テレビ、日本民間放送連盟賞【技術部門】4年連続受賞!新しいビデオペンの開発と多機能化

編集部 2024/9/24 13:30

日本テレビ放送網株式会社(本社:東京都港区 、以下「日本テレビ」)は、日本民間放送連盟賞 技術部門の顕彰において、テーマ「新しいビデオペンの開発と多機能化」が、2024年の優秀賞を受賞した。技術部門では昨年に続き4年連続の受賞となる。

日本民間放送連盟賞の技術部門は、放送技術に関する開発・改良等によって、民放事業に貢献し、その発展に寄与したと認められるものに授与されるもの。

受賞テーマ:新しいビデオペンの開発と多機能化

これまでビデオペンというシステムは、主に「フリーハンドによる軌跡描画機能」のみが注目されてきた。しかし、本開発ではその直感的な操作感に着目し、画像認識などの機能を誰でも簡単に扱うことができるシステムへと再開発した。その操作性の高さから様々なコンテンツへ広がりを見せ、以下の点でコンテンツの新しい表現や番組制作の効率化に大きく貢献した。

1.映像上の人物をタッチすることで、これまでは後編集で追加していた追従CGをリアルタイム表示できる。これにより、生中継においても一目でどの選手に注目すべきかを視聴者に分かりやすく伝えることが可能となった。

2.PC画面等の文字を囲むだけで文字認識し、選手の得点データをテロップへ即座に反映することができる。これまではプレー中の選手情報をオペレータが読み取りデータ入力していたが、これにより人力では間に合わずに出せなかったプレー情報も瞬時にテロップへ反映でき、制作現場の省人化を実現した。(写真1参照)

3.競技場の白線を画像解析することで、プレイエリアの平面をリアルタイムで認識できる。これにより、従来計測が難しかったゴールと選手との距離、角度、速度を簡単に表示できるようになり、コンテンツに付加価値をもたらすことができた。(写真2参照)

4.試合中に表示されているタイマーを囲むことで、試合時間と連動しながら会場の歓声を分析し、試合の盛り上がり度をAIが算出するシステムを開発した。本企画は日本テレビが中継したラグビーW杯全19試合において、ハーフタイム中のワンコーナーとして試合を盛り上げ、スポーツのハイライトシーンに新たな軸を提供した。

以上のようにマルチな機能を搭載しながらも、事前準備が簡単でオペレーションが直感的であるなど、その技術と工夫が高い評価を受け受賞に至った。

写真1:スコア情報画面のデータ取得範囲を囲むことで テロップへ即座に反映
写真2:ボールとゴールをタッチすることで、距離と角度を表示

●受賞者のコメント
★起案/開発 篠田貴之(技術統括局 デジタルコンテンツ制作部)
★起案/開発 岸 楓馬(技術統括局 デジタルコンテンツ制作部)
★起案/開発 三浦祐樹(技術統括局 デジタルコンテンツ制作部)

本システムにおける強みのひとつは、「新技術を誰でも簡単に扱うことができる」という点です。番組制作者自身が思い描くイメージを自らの手で形にできるインターフェースにより、コンテンツ制作のクオリティがさらに高まることが期待できます。これからも新しい機能を拡充し、放送技術の常識を変える新技術を開発できるよう邁進してまいります。

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