13 SEP

テレビ新広島、米国アイダホ大学の表敬訪問を歓迎!広島にて学生代表3名が研究報告会を開催

編集部 2024/9/13 09:00

8月5日、アイダホ大学の関係者および学生代表3名がテレビ新広島(TSS)を表敬訪問した。TSSでは、平和関連ニュースを若い世代の人たちと共に英訳し、世界配信するTSSアーカイブプロジェクトの関連企画「次世代継承プロジェクト」を実施しており、今年から、アイダホ大学がこの企画を大学の公式教材として採用。学生20名が2作品を英訳した。

チャドウィック・グッダルさん
パーカー・ハンセンさん
カルヴィン・データーさん

■きっかけは小倉桂子さんの被爆証言

発表会の発端は、被爆者・小倉桂子さんが、2年前にアイダホ大学で被爆証言をしたことだった。小倉さんは学生に、自身の被爆体験を描いた紙芝居を英訳し、地元の子供たちへの伝承を依頼。学生たちはその約束を成し遂げ、今年、後輩たちが、この伝承活動を引き継いだ。

学生らの前で話す小倉桂子さん

■広島の洋菓子メーカーが研究発表会をサポート

研究発表会「Passing the Torch of Peace ヒロシマを忘れない」は、長年広島で食品を通じて幸せを届けてきたバッケンモーツアルトが趣旨に賛同して実現した。8月5日に広島国際会議場内バッケンモーツアルトカフェで開催し、8月7日には宮島・大聖院でも関連イベントを開催。会場では、国内外の来場者が真剣な表情で英語字幕付きの被爆証言映像を視聴し、学生たちの研究発表やゲストの被爆者・小倉桂子さん、浜井順三さん(浜井信三さんのご長男)の話に熱心に耳を傾けていた。

アイダホ大学生らから花を受け取った小倉桂子さん(右)と浜井順三さん(左)

■被爆の実相を次世代に 核なき世界へ(アイダホ大学スコット・グリーン学長コメント)

学生たちは今回の研究と広島に来ることで、被爆の実相を次世代に伝える重要性を学んだ。私たちは、今、非常に危険な時代にいる。広島に来て原爆の影響を見れば、核兵器を使うという選択肢は絶対になく、二度とこのようなことがあってはいけないと強く思う。

アイダホ大学 スコット・グリーン学長

■アイダホ大学について

1889年に創立された、米国アイダホ州北西部に位置する州立の研究型総合大学。州内トップの研究機関として地元の雇用や経済に大きく貢献している。多様な視点、革新的で創造的な考え方を育くむことに重点を置き、学部生および大学院生を対象に200以上の専攻科目を提供。モスコー市のメインキャンパスの他、州内各地にキャンパスと研究施設を備えている。

▼アイダホ大学&TSS次世代継承プロジェクト
https://www.tss-tv.co.jp/web/press/2024/24-12_tssap/index.html

▼アーカイブプロジェクト
https://www.tss-tv.co.jp/web/archive_project/