ABCリブラ、クラウドアーカイブ「空蔵-kura-」サービス開始を発表
編集部 2024/7/19 08:00
朝日放送グループで映像制作や映像管理を担う株式会社エー・ビー・シー リブラ(本社:大阪市福島区、以下「ABCリブラ」)は、映像を安全に保存し、適切に管理できるクラウドアーカイブ「空蔵-kura-」のサービスの開始を発表。このサービスは、欲しい映像をすばやく見つけて取り出せることが最大の特徴となっている。
システムは、映像コンテンツに関する技術・開発力に優れた株式会社ユニゾンシステムズ(本社:福岡市中央区、以下「ユニゾンシステムズ」)と共同で開発。「空蔵」は放送業界はもとより、映像素材の管理やアーカイブに悩みを抱える企業様・自治体様・学術関係団体などが活用することを想定。なお、本格的なリリースは2024年10月の予定となっている。
これまで、映像データはハードディスクやメモリーカード、光ディスクなどの物理メディアで保管されることが一般的だったが、破損・紛失のリスク、物理メディアの世代交代や生産終了といった不安要素があるため、長期的・安定的に保存できる仕組みが求められてる。また、映像の利活用が一般化したことで管理する数が増えているため、より簡単に運用できる仕組みも求められている。そこで、創業以来30年以上にわたって朝日放送テレビの映像管理を担ってきたABCリブラは、これまでの経験とノウハウ、映像コンテンツホルダーからのヒアリングをもとに、これらのニーズを満たすためのシステムとサービスを新たに立ち上げるに至ったという。
共同でシステムを開発したユニゾンシステムズは、映像共有・プレビューシステム「Join-View」を始め、映像に関するシステム開発に注力してきた。また、クラウドについても豊富な経験と確かなスキルを持ち、将来のAI活用も視野に入れた優れたシステム開発をすることができたという。
映像は再生してみないと中身がわからず、「文書や写真は見つけやすいのに、映像は見つけられない」「どのハードディスクに入っているかわからない」「映像の撮影者や当時の担当者に問い合わせないとわからない」といった悩みがつきまとう。その原因は、検索に必要十分な情報がつけられていないことにあるが、「空蔵」では、映像管理のプロフェッショナルABCリブラが、ユーザーの要望に応じて映像の分類・整理方法を提案し、シーンごとに詳細な説明を付与。ユーザーは欲しい映像をすぐに見つけることが可能となる。
■空蔵の特徴
1. 映像ファイルをクラウド上で保存・管理。インターネット環境があれば、いつでもどこでも映像を
確認し取り出すことが可能
2. 映像の分類・整理方法をご提案し、ユーザー様の負担を大幅に軽減
3. 映像の分類項目は自由に設定できる
4. 映像内のシーンごとに適切に説明をつけることで、欲しい瞬間をすぐに見つけられる
5. 高速ファイル転送システムでアップロード・ダウンロードが速く快適
6. 権利確認や公開判断のサポート、映像販売サイトとの連携など、効率的なアーカイブ活用も
可能
7. 映像は分散したサーバーにバックアップを作成、紛失・消去の心配がない
8. 映像の用途や使用頻度に応じてクラウド上で保管する場所を分けることでコストを抑制