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岡山放送、自動車競技ラリー最高峰「世界ラリー選手権」でリアルタイム手話実況を実施

編集部 2023/11/10 13:00

岡山放送株式会社(本社:岡山市北区下石井二丁目10-12、以下OHK )は11月16日~19日、愛知・岐阜県の両県で開催される、※FIA世界ラリー選手権の日本ラウンド「フォーラムエイト・ラリージャパン2023」(以下世界ラリー選手権)においてリアルタイム手話実況を実施すると発表した。

リアルタイム手話実況は、一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(東京都文京区)が企画した2022年アイデアコンテスト「Make a Move PROJECT」から誕生したもので、多様な人がレース観戦を楽しむためのアイデアとして、OHKはモータースポーツ手話実況を日本で初めて実施。その後も同基金の助成を受けながら「OHK手話実況アカデミー」を創設し、手話実況の人材育成と技術向上を目指し、さまざまな研修や実践を継続している。

こうした中、同基金がコンテストの取組を広く周知するために、世界ラリー選手権メイン会場となる豊田スタジアムを中心に広報活動を行うにあたり、本年度活動を実施しているチームの一つとしてOHKの手話実況も取組みを紹介することになったとのこと。OHKは、大会期間中の4日間、イベント会場で来場者に向けた手話実況体験を提供するとともに、最終日となる11月19日に実際のラリーで手話実況を行う。

手話実況の映像は、4日間で約6万人の来場を見込む豊田スタジアムの大型ビジョンなどでパブリックビューイング映像として放映される予定。

OHKは、2025年に日本で初めて開催されるろう者のオリンピック「デフリンピック」に向け、今後も様々なスポーツ実況に対応できる人材育成を目指すとともに、障がいの有無にかかわらず誰もがスポーツ観戦にアクセスできる環境を創出し、「情報から誰一人取り残されない社会」の実現を目指していく。

※世界ラリー選手権
国際自動車連盟(FIA)が主催する自動車道技世界選手権で、F1などと並ぶ世界4大モータースポーツの一つ。1973年から続く伝統のある世界最高峰のモータースポーツで、1年を通じて世界各地を転熱し、健装路、未舗装路、当道など様々なコンディションの道を走しタイムを競う。昨年、2010年北海道開以来12年ぶりに日本開催(愛知・岐阜)。大会の拠点となる豊田スタジアムは約6万人のラリーファンが訪れたほか、熱戦が繰り広げられたスペシャルステージやリエゾンと呼ばれる移助区間でも多くのラリーファンが応援するビッグイベントで、2023年最終戦となる本大会は世界からも注目されている。