31 OCT

「TikTok」と「TVer」、昨年の1.5倍以上!ニールセン、デジタルコンテンツ視聴率のMonthly Totalレポートによる動画ジャンルの利用状況を発表

編集部 2023/10/31 11:00

視聴行動分析サービスを提供するニールセン デジタル株式会社(東京都港区)は、ニールセン デジタルコンテンツ視聴率(Nielsen Digital Content Ratings)のMonthly Totalレポートをもとに、動画ジャンルの視聴状況を発表。2023年9月のレポートによると、動画ジャンルにおけるレシピ動画サービスを除いたサービスのうち、PCとモバイルの重複を除いたトータルデジタルの視聴者数が最も多かったのは「YouTube」で7,273万人が利用。続く「TikTok」と「TVer」は、昨年の1.5倍以上に視聴者数を増やし、それぞれ「TikTok」は3,168万人、「TVer」は1,785万人が利用していた(図表1)。

□「TikTok」と「TVer」のトータルデジタルでの月間視聴者数は昨年の1.5倍以上に増加
□ 上位5サービスの性年代別ターゲットGRP(TARP)は、男女ともに18-34歳が最も高い
□18-34歳では、「TVer」は女性への、「ABEMA」は男性へのリーチが高い

利用者数Top 5サービスを合計したターゲットGRP(TARP)を性年代別に見ると、男性18-34歳が最も高く151,928%、次いで男性35-49歳、女性18-34歳となった。男女ともに、若年になるにつれてGRPが高い傾向があり、18-34歳が最も高い(図表2)。

ターゲットGRP(TARP)が男女ともに高かった18-34歳の利用状況をサービス別に見ると、リーチでは全年代の結果と同様に男女ともに「YouTube」が最も高く、「TikTok」が続いた。一方、男女間のリーチを比較すると、女性は男性よりも「TVer」の、男性は女性よりも「ABEMA」のリーチが高くなっており、それぞれの順位が異なるものとなった(図表3)。

■テレビとデジタルの垣根がなくなってきた2023年

この1年間で「TVer」は大きく利用者数が増加。今回PCやスマートフォンからの利用状況を見たが、近年テレビデバイスからの視聴も増加するなど、動画コンテンツを視聴する環境は複雑になってきている。それに伴い、サービスによって利用する性年代も異なっている様子が伺えた。テレビとデジタルの両方で広告を出稿する場合、メディアの組み合わせをどうすれば効率的かつ効果的にターゲットにリーチできるか、メディアの視聴状況を正しく把握した判断が必要となる。そして広告出稿後は、テレビとデジタルそれぞれでどのようにリーチできたのか、正しく把握し、今後の広告出稿改善に活かすことが重要である。

■ニールセン デジタルコンテンツ視聴率について

ニールセン デジタルコンテンツ視聴率は、デジタル媒体の全てのコンテンツを、PC、モバイル、タブレット、およびCTVなどの全てのデバイスを横断して計測し、デジタルコンテンツ全体の視聴者のメディア接触と消費量を包括的に把握することを可能にする。
媒体社はこのサービスを使うことで、デジタルメディアの消費状況全体を把握でき、広告販売における透明性のあるデータの開示や競争力のある広告メニューの開発を行える。広告主・広告会社は広告購入における適切な予算配分計画を行える。日次データが3日後にはオンラインのインターフェイス上に表示され、顧客企業はデジタルメディアの利用状況をすばやく知ることができる。
 

【サービス詳細サイト】

■会社概要

□社名:ニールセン デジタル株式会社
□本社所在地:東京都港区赤坂2-17-7 赤坂溜池タワー11階
□資本金:1億円
□設立:1999年5月
□代表取締役:Dean Matthew Richardson
□主要株主:米国ニールセン・カンパニー(The Nielsen Company)、株式会社ビデオリサーチ
□ウェブサイト:
 ニールセン デジタル株式会社
 The Nielsen Company