27 OCT

フジテレビ×韓国・カカオエンター、韓国で大ヒット『アクアマン』日本版ドラマとして共同制作

編集部 2023/10/27 16:00

フジテレビは10月26日(木)にグローバル事業戦略発表会を開催し、制作・メディアタイアップからインフラ開拓まで、全方位でグロバールビジネスを行う方針を発表した。来日したアメリカのスカイバウンドエンターテインメント社(以下、スカイバウンド)、中国のbilibili社、韓国のカカオエンターテインメント社(以下、カカオエンター)の担当者も登壇し、それぞれのパートナーシップについてのトークセッションを展開。海外のバイヤーや出展者らを対象に、今後のグローバル戦略についてアピールした。

フジテレビ専務取締役の大多亮氏は、フジテレビのIPを海外へ展開する重要性について語ったうえで、フジテレビの得意分野である番組制作とメディア事業の活用に加えて、メタバースやWebtoonなど現地にインフラを直接作る新しいチャンレンジも行っていく方針を明らかにした。

■韓国 カカオエンターの大人気Webtoonを日本ドラマとして共同制作

フジテレビとカカオエンターは、両社のIPをWebtoonや映像として共同制作するなど、二次著作物を積極的に制作する協業を発表。フジテレビのオリジナルIPをWebtoon、Web小説にしたり、カカオエンターのWebtoon 、Web小説のIPを映像化したりするなど、日本と韓国からグローバルに展開する作品を誕生させるために力を合わせていく。

最初の協業プロジェクトとして、カカオページとカカオWebtoonで約2億ビューを記録するなど韓国で大ヒットした『アクアマン』を日本版ドラマとして共同制作することも発表した。放送・配信予定やキャストなどの詳細情報は後日発表予定。

■アメリカ スカイバウンドとのパートナーシップ

両社のIP活用プロジェクト第一弾として、スカイバウンド原作のグラフィックノベルシリーズ『ハート・アタック』を日本ドラマとして共同制作する。スカイバウンドが持つグローバル向けコンテンツ制作ノウハウとフジテレビの制作力を生かし、世界中で多くの視聴者に観てもらえるドラマを作ることを目標としている。さらに、今後はフジテレビのIPをアメリカ版ドラマにする共同制作、新たなオリジナルIPの共同開発など、お互いのIPを拡張することにも注力していく。

■中国 bilibili 大人気アニメ『時光代理人』の日本版ドラマを共同制作

フジテレビはbilibiliとの協業を受け、10月より深夜に新たなアニメ枠「B8station(ビーハチステーション)」を創設し、bilibiliで制作し配信開始わずか4ヶ月で総再生回数1.6億回を突破した人気アニメーション『時光代理人-LINK CLICK-』日本語吹き替え版を放送。今回新たに『時光代理人-LINK CLICK-』を日本版ドラマとして共同制作する予定や、フジテレビのドラマIPを中国版アニメとして共同制作する予定を発表した。