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北海道文化放送、2023年日本民間放送連盟賞技術部門で自社開発した“視聴率データと番組内容・SNSデータの可視化・DXツール”が優秀賞を受賞

編集部 2023/9/27 17:00

北海道文化放送(UHB)の編成部が自社開発し2022年から運用を開始した視聴率データと番組内容・SNSデータの可視化・DXツールが「2023年日本民間放送連盟賞技術部門」において、優秀賞を受賞した。技術部門での受賞は31年ぶりの受賞となる。(※今回技術部門での受賞は最優秀賞1点、優秀賞6点となっている)

【まとめ】2023年日本民間放送連盟賞各部門の入選作品・事績

この事例は、視聴率・番組・SNS データなどを可視化するシステムを、クラウドサービスを活用して少人数で安価
に自社開発・運用を行い、コンテンツ価値の可視化やコンテンツ内容の改善につながる分析を実現したほか、社内で
個人差があったデータ分析のクオリティを平準化するなど、放送業務におけるDX化を推進し、仕事の効率化に大き
く貢献するものとなっている。

① 意思決定の正確性、効率性の向上
番組の視聴率が与える影響を可視化しメリット・デメリットを明確にした。結果として、コンテンツの価値が正確に把握でき、議論すべきポイントが明確になり、意思決定までの時間が短縮された。

② 自社のタイムテーブル、番組の価値の可視化と、その価値の表現の平準化
これまで提案の際に合わせて出していた視聴率データの中で、効果が高かったものをダッシュボードとして用意することで、誰でも簡単に必要なデータを取り出せる環境を整え、営業部員のデータ集計・分析の個々の習熟度合いによるクオリティ差を少なくすることに寄与した。

③ 番組・SNS などのコンテンツ内容の改善
データ分析を通じて番組や SNS の改善を促進した。特に SNS においては、データが自動で収集・可視化されることで作業効率が向上した。

北海道文化放送ではこれらのシステムを最大限に活かし、今後も放送事業等に役立てていきたいと考えているという。

研究・開発担当者:北海道文化放送 編成部 杉本歩基、田中琢也