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岡山放送、9月23日手話言語の国際デーに合わせ特別フォーラムとブルーライトアップを実施

編集部 2023/9/26 18:00

岡山放送株式会社(以下、OHK)は9月23日、国連が定める手話言語の国際デーに合わせ、情報アクセシビリティに関する特別フォーラムと、OHKが本社を置く杜の街グレース周辺エリアのブルーライトアップを実施した。

■実施内容

①2023手話言語の国際デー特別フォーラム~情報アクセシビリティの未来を考える~

障がいのある、なしに関わらず、あらゆる情報を受け取れるようにするために、今、求められることとは?日々の経済活動から生活を豊かにするエンターテインメント活動まで“情報から誰一人取り残されない社会”の実現を目指し、6名の登壇者とともに情報アクセシビリティのあるべき未来を語り合った。

手話通訳と要約筆記による情報保障を行いながら実施したフォーラムでは、経済界や大学、スポーツなどさまざまな立場の観点から意見が交わされた。

第二部では、デフバドミントン世界選手権優勝の片山選手がデモ試合を行い、その様子を彼自身もろう者でアスリートである早瀬憲太郎さんがリアルタイムで手話実況した。

全日本ろうあ連盟デフリンピック運営委員会の倉野事務局⾧は「これまでろう者にはスポーツを観戦して楽しむという文化があまりなかったが、目の前で手話実況を見て感動した。健常者とろう者が一緒に楽しむことができ、手話実況という新しい文化が広がると確信した」と話し、聴覚障がいのあるアスリートが実力を競う4年に1度の国際大会「デフリンピック」が2025年に日本で初めて開催されることに触れ、OHKが取組む手話実況の可能性に期待を寄せた。

当日の様子はYouTubeOHK公式チャンネル(https://onl.bz/R23Nk4W)で閲覧できるとともに、10月14日(土)12:00~12:30特別番組としてOHKで放送予定。

YouTubeOHK公式チャンネル

②ブルーライトアップ企画

手話言語の国際デー啓蒙のため、世界ろう連盟が立ち上げた「手話言語にブルーライトを当てよう」というイベントに合わせ、全日本ろうあ連盟は、2022年から市民・地域・社会をひとつにチャレンジプロジェクトへの参加を呼びかけている。OHKは、その趣旨に賛同する地元企業を募ろうと、岡山商工会議所の松田久会頭に協力を依頼し、岡山市内の会員の企業や事業者約7,000社に広く呼びかけるとともに、本社・スタジオを置く杜の街グレース周辺エリのライトアップを、昨年に引き続いて実施した。

岡山商工会議所松田会頭(右)に OHK中静社⾧(左)より協力依頼
杜の街グレース
おかやま信用金庫本店

また、SDGs達成に向けた取組を積極的に推進しているフジテレビと、関西テレビも同日社屋のライトアップを行い、岡山と東京、大阪、そして世界がつながり、手話言語を青い光で照らした。

OHKは30年にわたり「手話は言語」の理念のもと手話放送を継続してきた。

当日の様子はOHKのニュースや公式SNSなどで発信する予定で、世界各国の手話言語を尊重しあい、世界中のきこえない・きこえにくい人ときこえる人がひとつになる瞬間を共にし、報道機関として広く周知するとともに 「情報から誰一人取り残されない社会」の実現を目指した取り組みをより一層推進していく。