TBSテレビ、防災科研、ゲヒルンと地震計の揺れをリアルタイムで捉える「強震モニタ」相互協力協定を締結
編集部 2023/8/31 19:00
TBSテレビは、地震発生時の防災に役立つ「情報ライフライン」機能のさらなる充実に向け、国立研究開発法人防災科学技術研究所(理事長:寶馨、以下「防災科研」)、ゲヒルン株式会社(以下「ゲヒルン」)、TBS・JNN NEWS DIG合同会社(代表:南部諒生、以下「NEWS DIG合同会社」)と、社会の防災・減災に地震計の揺れデータを役立てる相互協力協定を8月28日(月)に締結した。
今回の提携で、防災科研が設置した全国1,000ヵ所以上ある地震計のデータを通じ「どこが」「どれだけ」揺れたかを「リアルタイム震度」として把握できるようになり、地震が発生したときに今までよりも「早く」「正確な」防災情報の発信が可能になる。
過去にこのデータが報道機関へ継続的に提供されたことはなく、今回TBSテレビへ提供されるのが初めてとなる。TBSテレビは、今回の提携を通じて防災情報の発信や災害時の「情報ライフライン」としての機能をさらに高め、メディアとしての社会的使命を果たせるよう努めていく。
また関東大震災の発災から100年にあたる2023年9月1日(金)に、NEWS DIG合同会社が運営する「TBS NEWS DIG Powered by JNN」(以下「TBS NEWS DIG」)アプリと、ゲヒルンが運営する「特務機関NERV(ネルフ)防災」(以下「NERV防災」)アプリがそれぞれアップデートされ「強震モニタレイヤー」のサービス提供が始まる。「強震モニタレイヤー」では、1秒ごとに更新される地震計の揺れデータが地図上に円形のアイコンで表示され、日本全国での今現在の揺れをスマートフォンでリアルタイムに確認できる。地震が発生した時には、揺れの大きさや広がりを日本最速レベルで確認できる。
緊急地震速報が発表された場合は、強震モニタの情報に加え、緊急地震速報の予想震度とP波・S波による揺れが伝わる様子(伝播状況の推定図)が、1つの画面に合わせて表示される。震源を中心とした地震の広がりと、その揺れの大きさを視覚的に同時に確認することができる。
「TBS NEWS DIG」アプリの「強震モニタレイヤー」では、大きな地震で強く揺れた場所の円形アイコンを強調し、また揺れが小さかった場所の円形アイコンは目立ち過ぎないようにデザインしている。
1秒を争う状況でこそ、さまざまな色覚特性を持ったユーザー一人一人に自身の広がりがいち早く直感的に伝わるようカラーユニバーサルデザインを意識している。
「TBS NEWS DIG」アプリでは、視覚に頼らない防災情報発信にも取り組む。緊急地震速報(警報)や津波警報・大津波警報、大雨特別警報など命にかかわる防災情報をアプリで伝える際の通知音を9月中に刷新する。従来の機械的な通知音ではなく、TBSアナウンサーの井上貴博と日比麻音子の声で、重要な防災情報の発表を速報する。聞きなれない機械的な通知音に驚き、ユーザーの大切な避難行動が遅れないよう、アナウンサーの声で落ち着いた行動が速やかに取れるよう支援していく。