KBCグループ、4月から新体制に移行 新ブランドコンセプトは「つくろう、ユニークな未来。」
編集部 2023/4/4 12:00
九州朝日放送(KBC)は、創立70周年を迎える新年度4月1日を期して、新しいグループ体制に移行したことを発表した。認定放送持株会社となる「KBCグループホールディングス」を束ね役として、放送免許会社の新しい「九州朝日放送」と「KBC UNIE」「KBC MoooV」「KBC開発」「Glocal K」の事業会社5社が横並びとなり、地域をプロデュースするメディアグループへと進化する。
新体制におけるブランドコンセプトは、「つくろう、ユニークな未来。」。放送の枠を超えて地域をプロデュースするメディアグループを目指し、グループ一丸となって取り組んでいくという。
1.移行の経緯と目的
九州朝日放送は1953年、福岡県久留米市でラジオ局として誕生し、福岡市に本社を移転した後の1959年にテレビ放送を開始。以来、北部九州地区において地元の人々に愛され、必要とされる放送局を目指して、テレビ・ラジオの放送を続けきたが、放送を取り巻く環境が激変する中、時代の変化にどう対応していくか、役員会を中心に、5年間に渡って議論を実施。
その結果、従来の放送局としての歩みを踏まえつつ、新しい時代にグループ一体で柔軟に対応できる経営システムが必要との結論に至り、認定放送持株会社の下、テレビ・ラジオの放送事業会社と、放送の枠を越え事業を広げるグループ会社が相互に連関してリソースを駆使し、放送だけでない手法で地域に貢献する体制に移行することを決定した。
(参考)認定放送持株会社
放送法第159条第1項に基づく総務大臣の認定を受けることで、基幹放送事業について、持株会社によるグループ経営を可能にする制度。これまで、東京のキー局などが認定放送持株会社に移行しており、九州朝日放送は11番目となる。
2.役員体制
4月1日付で発足した持株会社KBCグループホールディングスの代表取締役社長に森山二朗(旧・九州朝日放送 専務)、放送事業会社となる新しい九州朝日放送の代表取締役社長に森君夫(旧・九州朝日放送 専務)がそれぞれ昇格。現在の九州朝日放送・代表取締役社長の和氣靖は、両社の取締役相談役に就任。
3.ブランドコンセプトの策定
つくろう、ユニークな未来。
新しいイブランドコンセプトは、KBCグループのDNAである「つくる」に「地域のみなさまと一緒に」という視点を加えることで、ともに地域の未来を作っていきたいという意味が込められている。ブランドコンセプトに沿って、グループ各社のロゴも一新。新しいキャラクターとともに、これまで以上に、地域に親しまれるKBCグループを目指す。
※株式会社Glocal Kは、現行ロゴを引き続き使用。
4.グループ会社の社名変更
KBCグループが新しく生まれ変わることを機に、株式会社ケービーシーメディアと株式会社ケイ・ビー・シー映像の会社名を変更。
株式会社KBC UNIE(旧株式会社ケービーシーメディア)
(由来)地域と人に寄り添い、パートナーとして成長し進化していくことができる総合プロデューサー集団を目指すという誓いを胸に「KBC UNIE(ユニエ)」と命名。
(事業内容)イベント企画制作業、デジタル広告業、広告代理業、シネマ事業、音声コンテンツ制作事業
株式会社KBC MoooV(旧株式会社ケイ・ビー・シー映像)
(由来)プロ・挑戦・愛を土台に、ヒトのハートを大きくゆさぶるものづくりを目指すこと、新たなコンテンツや次の仕組みを生み出す集団であり続けたいとして「KBC MoooV(ムーブ)」と命名。
(事業内容)テレビ・ラジオ番組の企画制作業、 PRビデオ・CM企画制作業、イベント企画・イベント・コンサートの映像送出・インターネット関連事業(動画配信)